ゲーミングPCを使用している際に気になるのが、ファンなどの騒音。
VCや配信中に音が入り込んでしまうと、通話相手やリスナーに不快な思いをさせてしまったり、戦闘中の報告がスムーズにいかなかったりします。
そこで今回は、ゲーミングPCの静音性を高める方法について解説。おすすめの静音ゲーミングPCや静音パーツの紹介も行っているので、ぜひ参考にしてみてください。
ゲーミングノートPCの騒音対策
ゲーミングノートPCは、カスタマイズを想定して設計されていないため、ファンを交換する以外の騒音対策が必要です。
裏で起動しているアプリを消すなど、できる限りゲーミングノートPCの負荷を下げることが重要ですが、これだけではあまり変わらないのが正直なところ。
もっとも効果的なのが、ゲーミングノートPC用の冷却台を使用することです。
動作熱を抑えることで、ファンが高速回転してしまうのを防ぐのが狙い。お手頃な価格で手に入れられるので、ゲーミングノートPCの騒音に悩まされている方はチェックしてみてください。
なお、詳しい騒音対策が知りたい場合は、ゲーミングPCのファンがうるさいときの対処法をまとめた記事があるので、あわせてどうぞ。
静音ゲーミングPCのおすすめモデル|デスクトップPC
【小型Verもある】サイコム Silent-Master NEO B760/D4
無音の極み!静音性を重視するなら間違いなくコレ
おすすめ度:5
タイプ | ミドルタワー |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i5-14600K |
グラフィックチップ | Nvidia RTX 4060 Ti |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 1TB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 650W |
OS | Windows |
- 徹底検証された静音性
- シンプルなデザイン
- 高性能
- カスタマイズの選択肢が豊富
- LEDライティングが好きな人
サイコムの静音性と冷却性のバランスを追い求めた静音ゲーミングPC。性能面での充実以外にも騒音を抑えながらも高い冷却性能を達成しています。
CPUクーラーとケースファンには、静音性と冷却性を両立したNoctuaのファンを標準搭載しているので、PC内部を静かに効率よく冷却して性能を維持することが可能です。
また、ケースには複数の遮音材が組み込まれたCoolerMasterのSilencio S600を採用。ゲーミングPC内部の音が外に漏れづらくなっています。
Silent-Master NEOシリーズにはミニタワーを採用した小型モデルもラインナップされているので、ゲーミングPCの置き場所に悩んでいるなら、小型モデルもおすすめです。
ドスパラ ガレリア RM5C-R46T
大型ファン搭載で静音性・冷却性を両立したモデル
おすすめ度:4
タイプ | ミドルタワー |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i5-14400F |
グラフィックチップ | Nvidia RTX 4060 Ti |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 500GB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 650W |
OS | Windows |
- フルHD環境ならほとんどのゲームが快適
- 軽めのゲーム配信も可能
- 翌日出荷対応
- 4K解像度でプレイしたい人
140mmファンを標準搭載したドスパラの静音性にも優れているゲーミングPC。
大型ファンは低速回転でも風量を確保しやすいので、静音性と冷却性を高いレベルで両立しています。
CPUには「Core i5-14400F」、GPUは「RTX 4060 Ti」を搭載しているためフルHD環境であれば、ほとんどのゲームを快適にプレイ可能です。
また、12cmのファンを採用したサイドフロー型のCPUクーラーを標準搭載しているのもポイント。
基本的にはそのままでも十分ですが、より静音性を重視するなら240mmの簡易水冷CPUクーラーや、高効率なナノダイヤモンドグリスにアップグレードするのもおすすめです。
サイコム G-Master Hydro X870A
グラボに独自の水冷クーラー搭載!冷却性能と静音性を両立したハイスペックモデル
おすすめ度:4
タイプ | ミドルタワー |
---|---|
CPUメーカー | AMD |
CPU | Ryzen 7 9700X |
グラフィックチップ | Nvidia RTX 4080 SUPER(水冷) |
メモリ容量 | 32GB |
SSD容量 | 1TB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 850W |
OS | Windows |
- オリジナルのデュアル水冷モデル
- 高い冷却性能と静音性を両立
- Ryzen 7 9800X3Dにカスタマイズできる
- 予算が40万円以下の人
サイコムの「G-Master Hydro X870A」は、グラボにオリジナルの水冷クーラーを装備したデュアル水冷モデル。
一般的に空冷より冷却性能と静音性が高い水冷クーラーをCPUとグラボに採用することで、性能を維持しつつ、静かに稼働するゲーミングPCとなっています。
CPUは最新CPU「Ryzen 7 9700X」、グラボには「RTX 4080 SUPER」を標準搭載。WQHDはもちろん、高精細な4Kでのゲームプレイも視野に入る高性能モデルです。
カスタマイズでグラボを水冷静音仕様の「RTX 4070 Ti SUPER」にしたり、ゲーム性能では最強クラスのCPU「Ryzen 7 9800X3D」にしたりもできるので、自分の使い方に合わせて構成を変更できます。
サイコム Silent-Master PRO Z790/D5
ファンレスCPUクーラーを採用!低電圧CPUを搭載したサイコムの超静音モデル
おすすめ度:4
タイプ | ミドルタワー |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i7-14700T |
グラフィックチップ | Nvidia RTX 4060 Ti |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 1TB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 660W(セミファンレス) |
OS | Windows |
- Noctua製のファンレスCPUクーラーを採用
- サイコムが独自にチューンした低電圧CPUを搭載
- ミニタワーモデルもある
- コスパも重視したい人
Silent-Master PRO Z790/D5は、Noctua製のファンレスCPUクーラーを採用したサイコムの超静音ゲーミングPC。
CPUに低電圧版の「Core i7-14700T」を採用し、CPUクーラーをファンレスにすることで更に高い静音性を実現しました。
低電圧版のCPUはスペックでやや劣りますが、サイコムの独自チューニングで性能を引き上げられているのもポイント。
GPUには「RTX 4060 Ti」を標準搭載しており、Apex Legendsなら設定次第で200fpsの高いフレームレートでプレイが可能です。
低電圧版CPUを採用していながら十分な性能と、非常に高い静音性を兼ね備えたゲーミングPCとなっています。
セブン ZEFT Z48I
高い冷却性と静音を両立!セブンのハイスペック静音ゲーミングPC
おすすめ度:4
タイプ | フルタワー |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i9-14900KF |
グラフィックチップ | Nvidia RTX 4070 SUPER |
メモリ容量 | 32GB |
SSD容量 | 1TB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 850W |
OS | Windows |
- ほとんどのゲームを快適にプレイできる
- Cooler Master製のケースを採用
- 120mm ARGBファン搭載
- コスパも重視したい人
セブンの「ZEFT Z48I」は、Cooler Master製 HAF700 EVO を採用したハイスペックな静音ゲーミングPCです。
最大480mmの大型ラジエーターにくわえて庫内に5か所の水冷ラジエーターを搭載可能で、大型ケースの利点である高い冷却性と静音性を最大限に活かせます。
他のゲーミングPCと被らないイルミネーションデザインもポイント。GPUには「RTX 4070 SUPER」を標準搭載しており、Apex Legendsを高画質設定で配信可能なスペックを持っています。
スペックも見た目も妥協したくないという方におすすめのモデルです。
【自作PC向け】静音性に優れたPCパーツ
静音PCケース
普通のPCケースでも一定の静音性能を持っています。ただ、この静音性能は単純にPCケース内の騒音が外部に漏れない程度。
より静かな環境を求める場合は、両サイドパネルやトップパネルにPCパーツから発生する音を抑えるための防音素材が採用された「静音PCケース」を使いましょう。
基本的なPCパーツを搭載できるように設計されていることは当然ながら、静音性だけでなく通気性などに関しても優れている静音PCケースは多いです。
おすすめの静音PCケースは「Define 7 Compact Solid」。静音性や冷却性のほか、天板を外せるのでメンテナンス性にも優れているため人気があります。
CPUクーラー
CPUクーラーは熱を持ちやすいCPUを冷却させるパーツで、ゲーミングPCの動作を安定させるために必要です。
CPUクーラーは主に空冷式と水冷式の2種類あり、基本的には冷却性・静音性どちらも水冷式CPUクーラーのほうが優れています。
おすすめの水冷式CPUクーラーはNZXTの「KRAKEN RGB 280 White」。性能面で申し分ないだけでなく、6年間長期保証が付いているため安心して使用可能です。
カスタマイズ初心者でも簡単に取り付けられることから、おすすめの商品といえます。
静音ファン
静音ファンは普通のファンより回転数が少ない状態でも冷却性能などが高く、騒音を抑えることが可能です。
ファンはゲーミングPCが騒音を発する原因の1つであるため、どうしても騒音が気になるなら最初に変更すべきPCパーツともいえます。
静音ファンのおすすめは「Noctua NF-A14 PWM」。冷却性能と静音性能のバランスが取れているため、サイコムのSilent Master NEOなどにも同型のファンが採用されています。
SSD
HDDもSSDもデータ保存に必要なPCパーツです。
HDDは中のディスクが回転する際に音を発することがありますが、SSDはディスクがないことから完全に無音。そのため、静音性を求めるならSSDがおすすめです。
SSDのおすすめは「Seagate FireCuda 530」。SSD内のデータが破損しても、購入から3年間に1度無料でデータ復旧できるサービスが付いているため安心して使用ができます。
電源
電源をセミファンレスに対応したモデルに交換するのも、ゲーミングPCを静音化する手段の一つです。
セミファンレスは低負荷時にファンが回転しなくなる機能。最近のグラボに多い機能ですが、電源にもセミファンレス機能に対応したモデルがあります。
ただし、電源はパソコンの心臓部なのでゆっくりでもファンを回して冷やした方が安定するため、CPUクーラーやケースファンに比べると静音化の優先度は低いです。
セミファンレス機能が付いている電源のおすすめはSUPER FLOWERの「LEADEX VII GOLD 850W」。同シリーズには白いモデルもあります。
セミファンレス機能はECOモードになっており、本体のスイッチで常時回転のAutoモードと切り替えられるので自分の環境に合わせて調整しましょう。
ドスパラの静音パックまんぞくコースはなくなった?
ドスパラのBTOパソコンは、CPUクーラーのカスタマイズに静音パックまんぞくコースという選択肢がありました。
現在はカスタマイズ画面からなくなっており、ミドルクラスのゲーミングPCなら12cmのファンを採用したサイドフロー型の空冷CPUクーラーを標準搭載しています。
ほとんどの場合は十分な静音性と冷却性を持っていますが、より上の性能を求めるなら13cmファンを搭載した「PCCOOLER K6」か、大きめの簡易水冷にカスタマイズしましょう。
各BTOパソコンのカスタマイズ画面には「オススメ」と表示されているパーツがあるので、それを選ぶのも手です。
冷却性能が上がればパソコンにかかる負担も軽くなるので、長時間ゲーミングPCを使用する人にも向いています。
静音ゲーミングPCのおすすめまとめ
静音ゲーミングPCは使用中の騒音を防げますが、ファンなどを交換するだけでも静音化には大きな効果があります。
小型モデルでも、静音ゲーミングPCとして販売されている製品であれば一般的なゲーミングPCより動作音が静か。
配信やVCなどをする機会があり、騒音に気を使いたい場合は、本記事で紹介した静音モデルをチェックしてみてください。
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