重厚な世界観が特徴のロシア産FPSゲーム「Escape from Tarkov(タルコフ)」。約8年のベータ期間を経て、2025年に正式リリースが決定しました。
リアリティを追求した本作は、コアなファンが多く根強い人気を誇っています。最近流行しているバトルロイヤルとは違うゲームを遊んでみたいと気になっている人も多いのではないでしょうか。
しかし、本作の魅力を存分に味わうためにはそれなりのPCスペックが必要です。
今回は、タルコフを快適にプレイするためのスペックを解説します。また、おすすめのゲーミングPCも合わせて紹介しますので、ぜひご参考ください。
タルコフの必要最低・推奨スペック
公式サイトに掲載されている必要スペックは情報が古く、現在のアップデートに必ずしも対応している性能ではありません。
タルコフをスムーズにプレイできるスペックではなく、あくまで起動できる程度と考えましょう。
必要最低スペック
必要最低スペックはアップデートによる最適化の影響で変更になる可能性があることに注意してください。
ただ、非常に古い構成なので、起動はできたとしてもまともに動かせるスペックではありません。
パーツ | スペック |
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CPU | Intel Core 2 Duo, i3 2.4GHz以上 または AMD Athlon,Phenom II 2.6 GHz |
グラフィックカード | DX11に対応したビデオメモリ1GB以上 (GeForce GT 430, Radeon HD 5670相当) |
メモリ | 8GB |
SSD/HDD容量 | 19GB以上 |
OS | Windows7/8/10 64bit |
推奨スペック
推奨といえど、快適にプレイするにはほど遠いスペックです。
CPUは具体的な型番がなく、グラボもVRAM(ビデオメモリ)が2GB以上を推奨となっています。
現在のエントリークラスGPUである安価なRTX 3050でもVRAMを6GB搭載しているので、タルコフに関しては推奨スペックもあまり参考にはなりません。
パーツ | スペック |
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CPU | Intel Core i5,i7 3.2GHz, または AMD FX,Athlon 3.6GHz |
グラフィックカード | DX11に対応しビデオメモリ2GB以上 (GeForce GTX 660 Ti, Radeon R9 280相当) |
メモリ | 16GB以上 |
SSD/HDD容量 | 19GB以上 |
OS | Windows7/8/10 64bit |
タルコフのおすすめスペック

CPUはCore i5シリーズ以上がおすすめ
タルコフを快適にプレイするためには、Core i5シリーズ以上が求められます。
必ずしも最新である必要はありませんが、ボトルネックとなりグラボの性能を出し切れない可能性があるので古い型番は避けるのが無難です。
現在ゲーミングPCで採用されているCPUでは、Intelの場合はCore i5-14400以上、AMDの場合はRyzen 5 7500F以上が目安となります。
タルコフは未だβ版(開発中)のゲームです。2025年の正式リリースにより大きく変化する可能性があるので、予算にゆとりがある人は、Core i7シリーズかRyzen 7シリーズを購入しておくのがおすすめです。
可能であれば現行で最強のゲーム性能を持つRyzen 7 9800X3DなどのX3Dシリーズを選びましょう。
グラボはRTX 5060以上
グラボに関しては、RTX 5060以上がおすすめです。快適に遊ぶのであればRTX 5060 Tiを目標にするのが良いでしょう。
推奨スペック的には、エントリークラスのRTX 3050レベルで問題ありませんが、タルコフの魅力である世界観やFPSゲームを快適に楽しむという点を踏まえると、100fps以上は欲しいところ。
また、最近ではFPSゲームプレイと同時に配信・実況を行う人が増えているので、興味がある人はハイグレードスペックの購入をおすすめします。
メモリ容量は16GB以上じゃないと足りない
推奨メモリ容量について、人気FPSゲームのAPEXが8GB、PUBGが6GBに対して、タルコフは16GB以上とほかよりも高いのが特徴です。
理由としてはマップが広大であることや、β版(開発中)なので最適化が完了していないこともあげられます。
最適化が完了すれば、容量引き下げの可能性はありますが、快適にプレイするなら最低でも16GBは用意しておきたいところ。
FPSゲームの醍醐味である友人とのチャット・通話プレイやブラウザでの情報収集・確認しながらのプレイを考えると16GBでも足りない可能性があります。
タルコフを快適に遊びたいという人は、まずはメモリ容量を最優先に検討しましょう。CPUやグラボに比べるとメモリは安価なので、できれば32GBにしておくのがおすすめです。
ストレージ容量は1TB以上
ストレージ容量とは、データを保存するためのSSD/HDDの総称です。
SSDは読み込み速度が高速でPCやゲームの起動速度が早くなりますが、高価という特徴があります。反対にHDDは大容量かつ安価ですが、読み込み速度がSSDに比べて遅いです。
タルコフの必要容量は、19GB以上で一般的なゲーム容量になります。FPSゲームでは読み込みの速度が重要になりますので、可能であれば500GB以上のSSDを搭載したモデルを選ぶのがおすすめです。
また、最近ではゲーム容量が50GB〜100GBのものもあるので、複数ゲームをプレイする可能性を考えると1TBあると安心できます。
タルコフのゲーミングPCおすすめモデル|デスクトップパソコン
100fps以上でプレイ|ドスパラ GALLERIA XA7C-R56T
コスパ重視!なら間違いなくこれ!
おすすめ度:4
タイプ | ミドルタワー |
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CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i7-14700F |
グラフィックチップ | Nvidia RTX 5060 Ti 16GB |
メモリ容量 | 32GB |
SSD容量 | 1TB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 650W |
OS | Windows |
- タルコフで100fps以上を狙える性能
- 高画質設定でも快適に遊べる
- メモリとストレージが十分な容量
- 予算が20万円以下の人
Intelの第14世代CPU「Core i7-14700F」を搭載したドスパラのミドルスペックゲーミングPC。
GPUには「RTX 5060 Ti」を採用しており、フルHD環境なら100fpsも狙え、タルコフを快適にプレイできます。
VRAMを16GB搭載しているRTX 5060 Tiなので、ほかの重量級タイトルにも対応することが可能です。
また、メモリ32GBを標準搭載しているのもポイント。タルコフはメモリ使用量が多いタイトルなので、容量が大きいに越したことはありません。
多くのゲーマーが使用しているフルHD環境に適した性能があるので、タルコフ以外のゲームもプレイしたい方にもおすすめのゲーミングPCです。
最低限|ドスパラ GALLERIA RM5R-R35
低価格でタルコフをプレイできるゲーミングPC
おすすめ度:3
タイプ | ミニタワー |
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CPUメーカー | AMD |
CPU | Ryzen5 4500 |
グラフィックチップ | Nvidia RTX 3050 6GB |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 500GB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 550W |
OS | Windows |
- 低画質設定ならタルコフを遊べるスペック
- 価格が安い
- 翌日出荷に対応
- 高画質でゲームをプレイしたい人
AMDのCPU「Ryzen5 4500」を搭載したタルコフを最低限プレイできる性能があるドスパラのゲーミングPC。
エントリー向けGPUの「RTX 3050 6GB」を組み合わせているので、高画質でのプレイは難しいものの設定を調整すれば、タルコフを60fps程度でプレイできる性能があります。
GPU搭載のゲーミングPCとしては価格が非常に安いので、中高生でも手が届くのがポイント。
タルコフを手軽に遊んでみたい方や、高画質や高FPSを求めていない方にとってはコスパが良くおすすめのゲーミングPCになっています。
配信向け|ドスパラ GALLERIA XA7R-R57T 9800X3D搭載
現行最強のゲーム向けCPU採用!RTX 5070 Tiを搭載したハイスペックゲーミングPC
おすすめ度:4.5
タイプ | ミドルタワー |
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CPUメーカー | AMD |
CPU | Ryzen 7 9800X3D |
グラフィックチップ | Nvidia RTX 5070 Ti |
メモリ容量 | 32GB |
SSD容量 | 1TB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 850W |
OS | Windows |
- Ryzen 7 9800X3Dを搭載
- WQHDでもゲームが快適にプレイできる
- 配信も可能な性能
- 高画質でプレイしない人
XA7R-R57TはWQHDはもちろん、4Kも視野に入る高性能なGPU「RTX 5070 Ti」を搭載したドスパラのゲーミングPCです。
CPUには現行最強クラスのゲーム性能がある「Ryzen 7 9800X3D」を採用しているのがポイント。
タルコフはCPU依存が高いタイトルなので、RyzenのX3Dシリーズと相性が良く、本モデルなら140fpsも狙えます。
メモリは32GB、SSDも1TBと容量に余裕もあるため、タルコフやほかの最新タイトルを快適にプレイしたい方におすすめのハイスペックなゲーミングPCです。
配信も考慮する場合はSSDかHDDをもう1台追加してデュアルストレージ構成にしましょう。
タルコフのゲーミングPCおすすめモデル|ゲーミングノートパソコン
ドスパラ GALLERIA RL7C-R46-5N
165Hzに対応したドスパラのミドルスペックゲーミングノートPC
おすすめ度:4
タイプ | ノート |
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CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i7-13620H |
GPU | Nvidia RTX 4060 |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 500GB |
画面サイズと対応Hz | 15.6インチ/165Hz |
本体サイズ | 幅360×奥行き245×高さ28mm |
重量 | 約2.3kg |
OS | Windows |
- タルコフを60fpsほどでプレイできる
- 165Hzの高リフレッシュレートに対応
- シンプルなデザインで普段使いにもおすすめ
- WQHD以上のディスプレイでプレイしたい人
RL7C-R46-5Nは、ノートPC向けCPU「Core i7-13620H」とミドルクラスGPU「RTX 4060」を搭載したバランスの良いパーツで構成されたノートPCです。
タルコフを60fps以上でプレイできる性能があり、ディスプレイはスタンダードな15.6インチ・フルHD解像度で、165Hzの高速リフレッシュレートに対応しています
また、Wi-Fi 6Eのほかにも1GbEの有線LANポートを備えているのもポイント。タルコフで遅延を気にするなら有線でプレイしましょう。
外出先や旅行中など、場所に囚われずに気兼ねなくゲームをしたい人にとっておすすめのゲーミングノートPCです。
DELL Alienware 16X Aurora
タルコフをノートパソコンで快適にプレイするならこのモデル
おすすめ度:4
タイプ | ノート |
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CPUメーカー | Intel |
CPU | Core Ultra 7 255HX |
GPU | Nvidia RTX 5060 |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 1TB |
画面サイズと対応Hz | 16インチ/240Hz |
本体サイズ | 幅356.98×奥行き265.43×高さ23.40mm |
重量 | 約2.61kg(最大重量) |
OS | Windows |
- 240Hzの超高速リフレッシュレートに対応
- 高画質設定でも快適にプレイ可能
- ゲーム部屋にマッチするLEDライティング
- 軽量なモデルがほしい人
Intelの最新世代CPU「Core Ultra 7 255HX」を搭載したDELLのゲーミングノートPCです。
最新のミドルクラスGPU「RTX 5060」を採用しており、タルコフのフルHD環境なら設定次第ですが70fps以上のフレームレートを狙えます。
ディスプレイは16インチでWQHDよりやや縦に広いWQXGA、リフレッシュレートは240Hzに対応。本体重量は約2.5kg以上なので、据え置きで使いたい人に向いています。
本体後方部に接続端子が揃えられており取り回しがしやすく、テンキー付きで普段使いにも便利なマルチで活用できるゲーミングノートPCです。
ドスパラ GALLERIA ZL9R-R57T-6
デスクトップ並みの高性能!ドスパラの最新ゲーミングノートPC
おすすめ度:4.5
タイプ | ノート |
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CPUメーカー | AMD |
CPU | Ryzen 9 9955HX |
GPU | Nvidia RTX 5070 Ti 12GB |
メモリ容量 | 32GB |
SSD容量 | 1TB |
画面サイズと対応Hz | 16インチ/300Hz |
本体サイズ | 幅357mm×奥行き256mm×高さ31mm |
重量 | 約2.4kg |
OS | Windows |
- タルコフで100fpsを狙える性能
- 300Hzの超高速リフレッシュレートに対応
- 2.5GbEの有線LANを備える
- コスパを重視したい人
AMDのCPU「Ryzen 9 9955HX」を採用したドスパラのハイスペックゲーミングノートPC。
GPUには最新の「RTX 5070 Ti」を搭載しており、メモリも32GBあるので、タルコフでもフルHD環境なら100fpsでプレイできる性能があります。
ディスプレイは300Hzの超高速リフレッシュレートに対応しているのもポイント。解像度はWQHDより縦に広いので作業領域も取りやすくなっています。
デスクトップ並の性能があるので、長く使っていけるハイスペックゲーミングノートPCが欲しい方におすすめです。
タルコフのスペックでよくある質問
タルコフとAPEXどっちが重い?
タルコフとAPEXを比較した場合、タルコフのほうが断然重いです。
Apexの場合、RTX 5060 TiなどのミドルスペックGPUでは240fps以上を狙えますが、タルコフの場合は100fpsを切るか切らないかぐらいのフレームレートしか出ません。
そのため、タルコフを快適にプレイしたい場合はある程度のスペックがあるゲーミングPCを選ぶ必要があります。
タルコフで60fpsしか出ない原因は?
タルコフに限らず、ゲームでfpsが上がらない主な原因はGPUの性能不足です。
ただ、タルコフでfpsが上がりづらいのは未だにβ版なので、GPUの最適化が進んでいないことも影響しています。
RTX 5070のようなGPUでは、解像度をフルHDからより重いWQHDに変えても、fpsがあまり変わらないこともあるくらいです。
基本的にタルコフはfpsが出づらいですが、ミドルスペック以上のGPUを搭載しても60fpsしかでない場合は、モニターのリフレッシュレート設定が60Hzになっている可能性もあるので確認してみてください。
タルコフの最高フレームレートは?
タルコフの最高フレームレートは144fpsに設定されています。
ハイスペックなグラボだと性能が無駄になるという懸念点が発生しますが、GeForceであれば「Nvidia Reflex ローレイテンシー」という機能を使うと上限値を超えることも可能です。
ただ、タルコフはフレームレートが上がりづらく、144fpsを維持するのは難しいので、あくまでスペックに余裕があるグラボを使っている場合に選択しましょう。
タルコフの価格はいくら?どうやって購入する?
2025年7月現在、タルコフは公式サイトでしか販売されていません。SteamやEpic Gamesなどのプラットフォームから購入することはできないので注意しましょう。
タルコフは4つのエディションが展開されており、最も安いのはスタンダードエディションで50ドルです。
同梱されている特典によって価格が異なりますが、価格が高いほど収納スペースやボーナス装備に差がつきます。
最初から有利にゲームを進めるなら「The Unheard edition(250ドル)」がおすすめですが、円安の関係もあって日本円で約36,000円(1ドル145円換)とかなり高価です。
各エディションは差額を支払うことでアップグレードもできます。まずプレイしてみて不足を感じたら、アップグレードを検討するのもひとつの方法です。
タルコフの推奨fpsは?
タルコフを快適にプレイするのであれば100fpsを維持できるスペックを目指しましょう。
タルコフはβ版(開発中)ということもあり、動作に不安定な点もあるので、144fpsを維持するのは難しいです。
安定してタルコフをプレイしたいなら、できるだけスペックに余裕を持たせましょう。
タルコフをインストールするのはSSDとHDDどちらが良い?
タルコフをインストールするのは、断然SSDがおすすめです。
SSDはHDDに比べてデータの読み込みが非常に速いので、ゲームの立ち上がりやロード時間を短縮できるという大きなメリットがあります。
この記事内でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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