ゲーミングPCは最低でも10万円を超える大きな買い物です。
しかも、家庭用のゲーム機と違ってゲーミングPCのスペックは一律ではないため、最悪欲しい性能のモデルを買えずに、失敗してしまう可能性もあります。
大学生でバイトをしてゲーミングPCを買うのなら、なおさら失敗したくないと思っている方もいるのではないでしょうか?
本記事では大学生向けのゲーミングPCを買う予算の目安や、スペックの構成について解説し、おすすめのゲーミングPCを紹介していきます。
大学生向けゲーミングPCはどれくらい予算があれば買える?
大学生向けのゲーミングPCの予算は15~25万円程度を用意するのがおすすめです。
一口にゲーミングPCと言っても、スペックは搭載しているCPUやGPUによって違います。
エントリークラスのゲーミングPCであれば10万円台でも買えますが、重いゲームとは相性が悪く、タイトルによってはカクついて思ったような性能がでないことも。
15万円から20万円前半くらいのミドルスペックゲーミングPCであれば、フルHD環境なら多くのゲームを快適にプレイできます。
また、デスクトップのゲーミングPCではゲーミングモニターが必要なので、周辺機器のことも考えると3~5万円ほど予算を多く用意するのがおすすめです。
一括払いができないなら分割払いで購入するという手もあり、ドスパラなどのBTOメーカーでは特定の回数まで分割手数料無料のキャンペーンも開催しています。
学割があるゲーミングPCメーカー
ASUS
ASUSはマザーボードやGPUなどPCパーツや、自社のゲーミングブランドとしてTUFシリーズやROGシリーズも販売している有名メーカーです。
ASUSの公式ストアでは学生・教職員向けのストアが用意されており、全品5%オフの特別価格、送料無料、あんしん保証が半額になるなど複数の特典があります。
ほとんどはGPU未搭載の普通のノートパソコンですが、ハイパフォーマンスモデルには最新のRTX 5000シリーズを搭載したゲーミングノートPCもラインナップ。
注意点としてASUSはカスタマイズができないので、必要なスペックを確認してから購入しましょう。
Dell
Dellは1984年に設立された企業で、BTOパソコンにも早い段階に参入しているアメリカのメーカーです。
Dellはパソコンやモニターなどの製品に使える最大10%オフの学割クーポンをもらえます。
製品によって割引き率は違っており、ゲーミングブランドのAlienwareも学割クーポンの対象ですが最大でも6%オフまでです。
Dellの学割の対象や割引き率の詳細は公式サイトを確認してみてください。
Lenovo
Lenovoは中国に本社を置いているパソコンメーカー。ゲーミングブランドとしてLegionシリーズやLOQシリーズを展開しています。
Lenovoは学生や教職員向けに学生ストアを用意しており、学割を適用すると全てのPCがポイント10倍になり、割引きもされるのでお得に購入することが可能です。
また、大学生ならSheer IDに登録すれば学割価格でPCを買うこともできます。Sheer IDの登録には学生証明書などの書類が必要なので用意しておきましょう。
大学生向けゲーミングPCの選び方
家でしか使わないならデスクトップ、外でも使うならノートパソコン
ゲーミングPCを買うなら家で使うだけであればデスクトップ、大学や外でも使う予定ならノートパソコンを選びましょう。
ゲーミングPCはデスクトップのほうがCPUやGPUの性能が高く、冷却性能や拡張性もノートパソコンより上です。
反面、デスクトップのゲーミングPCはケースサイズが大きくなるので置き場所を確保しなければいけないのがデメリット。
一方で、ノートパソコンは性能や冷却性、拡張性ではデスクトップに劣るものの、ゲーミングモニターが必要なく、持ち運びがしやすいというメリットがあります。
デスクトップ、ノートパソコンどちらもメリット・デメリットがあるので用途に応じて選びましょう。
ノートパソコンの場合は重量やサイズも重要
ノートパソコンを選ぶ際は重量やサイズにも注意してください。
ノートパソコンのメリットは置き場所を取らず、持ち運びがしやすいことですが、厳密に言えば筐体のサイズと重量によります。
標準的な15.6インチの画面サイズであれば2kg程度で収まっていますが、18インチクラスになると4kgと持ち運ぶには難しい重さです。
画面サイズが大きくなると迫力のある映像を楽しめる反面、場所も取るようになり、ノートパソコンのメリットが少なくなるので注意しましょう。
大学生向けのノートパソコンは15.6インチ前後のモデルが多くなりますが、同じサイズであってもメーカーによって重量や筐体の大きさは違うので、スペック表を確認しておくのがおすすめです。
CPUはCore i5・Ryzen 5以上
ゲーミングPCを買うならCPUはCore i5(Core Ultra 5)やRyzen 5以上を選びましょう。
大学生向けのパソコンは普通のモデルも多く、Core i3などのCPUを搭載している場合があり、ゲームをプレイするには少し物足りない性能です。
とは言え、ゲーミングPCならGPUの性能を引き出すために最低でもCore i5やRyzen 5が搭載されているので、さほど気にする必要はありません。
現在であればIntelならCore i5-14400F、AMDならRyzen 5 7500Fがコスパがよくて大学生にもおすすめです。性能重視なら最新世代に近いCore i7かRyzen 7を選びましょう。
ゲーム性能を求めるならRyzen 7 9800X3Dなどが飛び抜けていますが、高価になるので予算が限られる大学生向けとしては採用が難しくなります。
GPUはRTX 4000シリーズ以上
GPUはGeForceのRTX 4000シリーズ以上、できれば最新のRTX 5000シリーズがおすすめです。
GPU型番の見方としてはGeForceのRTX 4070 Tiであれば、「40」が世代、「70」がグレード、「Ti」などは無印より強化されているモデルを表しています。
ざっくりとした目安は「50」はエントリー、「60」と「70」はミドルスペック、「80」以上になるとハイエンドという扱いです。
大学生向けとしてはデスクトップはRTX 4060以上、ノートパソコンならRTX 4050以上を搭載したゲーミングPCがコスパがいいのでおすすめ。
注意点としてはGPUは同じ型番でもデスクトップ版とノート版で性能が違います。ノート版のほうが性能は低いですが、RTX 4060クラスならハイスペックモデルほどの差はありません。
また、ゲームだけが目的ならRadeon RX 7000シリーズ以上を選ぶのも選択肢の1つです。
メモリ容量は16GB以上
大学生向けのゲーミングPCを買うなら必ずメモリ容量は16GB以上を搭載したモデルを選びましょう。
メモリは机の広さに例えられることが多く、容量が大きいほど複数の作業を並行して行えるようになります。
逆にメモリ容量が少ないと、ゲームがカクついたり、パソコンの動作が重くなったりするので16GB以上を搭載しておくと安心です。
メモリは用途に対して多すぎてもオーバースペックになるため、コスパを重視するなら16GB、重量級タイトルもプレイする予定なら32GBがおすすめです。
ストレージは500GB~1TB以上
大学生向けのゲーミングPCのストレージは最低でも500GB、余裕があれば1TB以上を搭載しましょう。
ゲーミングPCはデスクトップ、ノートどちらもNvme SSDという高速なストレージを採用しており、500GB以上の容量を搭載しています。
1つのゲームを集中的にプレイする場合やコスパを求めるなら500GBでもいいですが、最近のタイトルは必要な容量が増えているため、できれば1TB以上がおすすめです。
デスクトップであれば後からSSDを自分で追加することもできますが、ノートの場合は増設に手間がかかるので注意しましょう。
親を説得するなら勉強に使えるOfficeソフトをカスタマイズで選択しよう
大学生が親にゲーミングPCを買う予算を出してもらう場合は、勉強にも使えるOfficeソフトを追加して、説得の材料にするのも手です。
大学生にとってOfficeソフトは必須のソフトですが、ほとんどのゲーミングPCには標準搭載されていません。
カスタマイズができるBTOメーカーなら、Officeソフトのデジタルライセンスが単品で買うよりも割安で追加できます。
Officeソフトを追加するならドスパラやマウスコンピューター、パソコン工房などの有名なBTOメーカーがおすすめです。
大学生向けゲーミングPCのおすすめ
ドスパラ Magnate-G MVW
安いモデルならコレ!!フルHD向けのミドルスペックモデル
おすすめ度:3.5
タイプ | ミニタワー |
---|---|
CPUメーカー | Intel |
CPU | Core i5-14400F |
GPU | Nvidia RTX 5060 |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 500GB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 650W |
OS | Windows |
- フルHD・低画質なら十分なゲーム性能
- 設定次第で240fps以上を狙える
- 価格が安い
- 重量級ゲームを高画質でプレイしたい人
大学生でも買いやすいGPUを搭載したドスパラのミドルペックモデル。
CPUはIntelの第14世代「Core i5-14400F」、GPUには「RTX 5060」を搭載した定番の構成で、Apex Legendsの低画質設定であれば240fpsも狙える性能があります。
一部の重量級タイトルを高画質でプレイするのは難しいものの、フルHD環境なら十分なゲーム性能がありながら非常に安価なのがポイント。
時期にもよりますがOfficeソフトを追加し、メモリとSSDをアップグレードしても18万円以下で収まることもあります。
フルHD・144~240fps以上でゲームをプレイしてみたい大学生の方におすすめのモデルです。
ドスパラ GALLERIA RM7R-R56T
ドスパラのミドルスペックモデル!RTX 5060 Tiを搭載したゲーミングPC
おすすめ度:4
タイプ | ミニタワー |
---|---|
CPUメーカー | AMD |
CPU | Ryzen 7 7700 |
GPU | Nvidia RTX 5060 Ti 16GB |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 500GB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 650W |
OS | Windows |
- コスパのいいRyzen CPUを搭載
- フルHD環境ならほとんどのゲームが快適
- VRAM16GBのRTX 5060 Tiを標準搭載
- 15万円台のゲーミングPCが欲しい人
ほとんどのゲームを快適にプレイできるゲーミングPCが欲しいなら「RM7R-R56T」がおすすめ。
CPUにコスパのいいAMDの「Ryzen 7 7700」、GPUには最新のミドルスペックモデル「RTX 5060 Ti」を採用しており、フルHD環境に適した構成のゲーミングPCです。
RTX 5060 TiはVRAM16GB版なので、重量級タイトルに対応することも可能。フルHD環境であればほとんどのゲームを高画質で快適にプレイできます。
標準構成なら20万円を切っていることもあるので、コスパのいいゲーミングPCが欲しい大学生の方に適したモデルです。
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A7A70
WQHDでもゲームをプレイできる!マウスコンピューターのコスパに優れたハイスペックモデル
おすすめ度:4
タイプ | ミニタワー |
---|---|
CPUメーカー | AMD |
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
GPU | Radeon RX 9070 |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 1TB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 750W |
OS | Windows |
- マウスコンピューターの高性能モデル
- AMD構成を採用したフルHD~WQHD向け構成
- SSDを1TB標準搭載
- 20万円以下のゲーミングPCが欲しい人
ゲームをフルHDより高精細なWQHDでプレイしたい大学生の方におすすめのモデル。
CPUは「Ryzen 7 7800X3D」、ミドルハイクラスの最新GPU「Radeon RX 9070」を組み合わせており、重量級タイトルのサイバーパンク2077でもWQHD・60fps以上を狙える性能があります。
NEXTGEARはコスパ重視のシリーズですが、本モデルは1TBのSSDを標準搭載しているのもポイント。合わせてメモリも32GBにカスタマイズするとより快適になります。
マウスコンピューターは通常保証が3年と長いので、ゲーミングPC初心者の大学生の方にもおすすめです。
大学生向けゲーミングノートPCのおすすめ
ドスパラ GALLERIA RL7C-R45-5N
非常に安い!RTX 4050を搭載したドスパラのエントリー向けモデル
4
CPUメーカー | Intel |
---|---|
CPU | Core i7-13620H |
GPU | RTX 4050 |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 500GB |
解像度 | 1920 X 1080 |
リフレッシュレート | 165Hz |
画面サイズ | 15.6インチ |
本体サイズ | 約幅360×奥行き244×高さ24mm |
バッテリー駆動時間 | 約4.5時間(動画再生時) 約7.3時間(アイドル時) |
重量 | 約2.3kg |
- 低画質なら200fps以上も狙える
- 165Hzのリフレッシュレートに対応
- Officeソフトも追加できる
- ミドルスペック以上のゲーミングノートPCが欲しい人
Intelの第13世代CPU「Core i7-13620H」を採用した、ドスパラのエントリー向けゲーミングノートPC。
GPUには「RTX 4050」を採用しており、フォートナイトでは200fps以上も出せるので、軽めのタイトルで滑らかな映像でプレイできます。
ゲーミングノートPCはデスクトップより価格が高くなる傾向にありますが、本モデルは165Hzのリフレッシュレートを備えているのでゲーミングモニターは必要ないのがポイント。
エントリークラスとは言えフルHDならゲーム性能も悪くはなく、価格も安いため、周辺機器にこだわらなければデスクトップのゲーミングPCよりコスパがよくなります。
サイズも標準的な15.6インチなので、部屋にゲーミングPCの置き場所を取りづらい大学生の方にもおすすめのゲーミングノートPCです。
ドスパラ GALLERIA RL7C-R45-5N
コスパ重視ならコレ!大学生にもおすすめのミドルハイスペックモデル
4
CPUメーカー | Intel |
---|---|
CPU | Core i7-13620H |
GPU | RTX 4050 |
メモリ容量 | 16GB |
SSD容量 | 500GB |
解像度 | 1920 X 1080 |
リフレッシュレート | 165Hz |
画面サイズ | 15.6インチ |
本体サイズ | 約幅360×奥行き244×高さ前24mm |
バッテリー駆動時間 | 約4.5時間(動画再生時) 約7.3時間(アイドル時) |
重量 | 約2.3kg |
- RTX 4050搭載のミドルスペックモデル
- 設定次第で200fps以上が出せる
- コスパがいい
- 予算が15万円以下の人
大学生向けのコスパがいいゲーミングノートPCが欲しいなら「RL7C-R46-5N」もおすすめです。
GPUはミドルスペックの「RTX 4050」ですが、CPUは第13世代のCore i7なので、ゲーミングノートPCとしては安く販売されています。
フルHD環境なら性能も十分で、Apex Legendsなら200fps以上、重量級のサイバーパンク2077でも60fpsでプレイすることが可能です。
ディスプレイも165Hzのリフレッシュレートに対応しているので、多くのゲームを滑らかな映像で楽しめます。
大学生だけではなく、ゲーミングノートPCとして非常にコスパがいいおすすめのモデルですが、ストレージやメモリは最低限の容量なのでカスタマイズするとより快適です。
ASUS TUF Gaming A16 FA607PI-R99R4070S
ASUSの学割が効く!RTX 4070搭載のハイスペックゲーミングノートPC
おすすめ度:4
CPUメーカー | AMD |
---|---|
CPU | Ryzen 9 7940HX |
GPU | Nvidia RTX 4070 |
メモリ容量 | 32GB |
SSD容量 | 1TB |
解像度 | 2560 X 1600 |
リフレッシュレート | 165Hz |
画面サイズ | 16インチ |
本体サイズ | 約幅354.9×奥行き251.9×高さ22.15~28.25mm |
バッテリー駆動時間 | – – – |
重量 | 約2.27kg |
- RTX 4070搭載のハイスペックモデル
- メモリとストレージが大容量
- ASUSの学割が効く
- カスタマイズがしたい人
学割の効くハイスペックなゲーミングノートPCが欲しい大学生の方にはASUSのTUFゲーミングがおすすめ。
CPUにAMDの「Ryzen 9 7940HX」、GPUには「RTX 4070」を採用したハイスペックモデルで、重量級タイトルのモンハンワイルズのプレイも可能になっています。
メモリは32GB、ストレージも1TBと標準で大容量なのもポイント。ASUSのTUFゲーミングモデルは米国軍用規格に準拠したテストをクリアしているので耐久性も高いです。
カスタマイズができないのでOfficeソフトは付きませんが、ASUSには学割があるので大学生の方は積極的に使いましょう。
大学生向けゲーミングPCでよくある質問
分割払いで買える?
ドスパラやパソコン工房などは多くのBTOメーカーでは、ショッピングローンによる分割払いにも対応しています。
ショッピングローンは審査が必要で、現在の成人年齢である18歳以上の大学生であれば分割払いを選択することが可能です。
高校生や高専生などは18歳以上でもショッピングローンでの分割払いを申し込むことはできないので注意しましょう。
分割払いの審査やメリット・デメリット、手数料無料キャンペーンを開催しているメーカーなどは下記の記事にも書いているので参考にしてみてください。

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