PvPが主体となるFPSゲームにおいて、フレームレートは非常に重要です。
RPGなら60fpsでも十分ですが、対人戦となるFPSゲームにおいては高いフレームレートが勝負を分ける要素にもなり得ます。
ただ、144fps以上の高いフレームレートを出すために必要なスペックはゲームによって違うので初心者には分かりづらいです。
本記事では人気FPSゲームで高いフレームレートを出すために必要なスペックを目安を独自に調査し、おすすめのゲーミングPCを紹介していきます。
ゲーム別にフレームレートと必要スペックの目安を解説
Apex Legends

フレームレート目安 | 120fps | 240fps | 300fps |
---|---|---|---|
CPU | Core i5-14400F Ryzen 5 7500F | Core i7-14700F Ryzen 7 7700 | Ryzen 7 9800X3D以上 |
GPU | RTX 4060 | RTX 5070 | RTX 5070 Ti以上 |
Apex Legendsはeスポーツの大会が開かれる、人気FPSゲーム。
FPSゲームでは中程度の重さですが、120~144fps以上を目指すのであれば「RTX 4060」クラスのGPUを搭載したミドルスペックゲーミングPCで十分です。
より高性能なミドルハイクラスGPUの「RTX 5070」になってくるとシーンによっては300fpsに近づきます。
上限フレームレートの300fps張り付きを狙う場合は、CPUに最強クラスのゲーム性能を持つ「Ryzen 7 9800X3D」を選ぶのがおすすめです。
タルコフ

フレームレート目安 | 60fps | 100fps | 144fps |
---|---|---|---|
CPU | Core i5-14400F Ryzen 5 7500F | Core i7-14700F Ryzen 7 7700 | Ryzen 7 9800X3D以上 |
GPU | RTX 4060 Ti | RTX 5070 | RTX 5070 Ti以上 |
タルコフは非常に重いFPSゲームです。
上限フレームレートは144fpsとほかのFPSゲームと比べて低いですが、最適化不足でハイスペックゲーミングPCでも100fps以上を維持するのが難しくなっています。
60fpsを超えるのなら「RTX 4060」クラスでも可能ですが、余裕を持って「RTX 4060 Ti」以上のGPUを搭載したゲーミングPCを選びましょう。
タルコフはCPUの影響が強いので、可能であれば「Ryzen 7 9800X3D」のようなL3キャッシュ増量モデルを選ぶのがおすすめ。
また、CPUやGPUの性能だけではなく、メモリ容量も重要になるので32GB以上を搭載するのが無難です。
VALORANT

フレームレート目安 | 120fps | 240fps | 300fps以上 |
---|---|---|---|
CPU | Ryzen 5 4500 | Core i5-14400F Ryzen 5 7500F | Ryzen 7 9800X3D以上 |
GPU | RTX 3050 6GB | RTX 4060 Ti | RTX 5070以上 |
VALORANTは公式で公開されている144fpsのスペック構成ですら、2016年発売のGTX 1050 Tiが推奨されている軽いFPSゲームです。
現行のエントリークラスGPU「RTX 3050 6GB」を搭載したゲーミングPCでも120fps以上を出せます。
VALORANTは容易に高いフレームレートを出せるため、240fpsを目指して「RTX 4060 Ti」クラスのGPUを搭載したミドルスペックモデルがおすすめです。
なお、VALORANTはCPU依存も大きいタイトルなので、300fps以上の高いフレームレートを維持するなら新しい世代の高性能なCPUを搭載したゲーミングPCを選びましょう。
オーバーウォッチ2

フレームレート目安 | 120fps | 240fps | 300fps(最大600fps) |
---|---|---|---|
CPU | Core i5-14400F Ryzen 5 7500F | Core i7-14700F Ryzen 7 7700 | Ryzen 7 9800X3D以上 |
GPU | RTX 4060 | RTX 5070 | RTX 5070 Ti以上 |
オーバーウォッチ2は2022年10月からサービスが始まったFPSゲーム。
比較的新しいFPSゲームですが、公式の推奨スペックでは2016年発売のGTX 1060が紹介されているため、それほど重いタイトルではありません。
「RTX 4060」や「RTX 4060 Ti」のようなミドルクラスGPUを搭載モデルを選べば120~144fps以上でプレイすることが可能です。
300fpsを狙うなら最新GPU「RTX 5070 Ti」の性能を引き出せる「Ryzen 7 9800X3D」と組み合わせたゲーミングPCを選びましょう。
なお、上限の600fpsを出すのは難しいですが、フルHDで600Hzのリフレッシュレートに対応したゲーミングモニターはBenQの「ZOWIE XL2586X+」があります。
フォートナイト(TPS)

フレームレート目安 | 120fps | 240fps | 300fps以上 |
---|---|---|---|
CPU | Core i5-14400F Ryzen 7 5700X | Core i7-14700F Ryzen 7 7700 | Ryzen 7 9800X3D以上 |
GPU | RTX 3050 6GB | RTX 4060 Ti | RTX 5070以上 |
フォートナイトはTPSゲームですが、非常に人気の高いタイトルなのでfpsとスペックの目安を記載します。
フォートナイトは設定によって重さが大きく変わるタイトルです。競技向けのパフォーマンスモードであれば非常に軽く、エントリークラスの「RTX 3050 6GB」でも120fpsを出せます。
CPUは安さ重視なら「Ryzen 5 4500」でもいいですが、フレームレートを安定させたないならもう少し性能が上の「Ryzen 7 5700X」を選びましょう。
フォートナイトだけをカジュアルに遊ぶのならエントリークラスのGPUでも大丈夫ですが、「RTX 4060 Ti」クラスのミドルスペックゲーミングPCならほかのゲームも快適にプレイすることが可能です。
また、300fpsを大きく超えるフレームレートを狙う場合は、CPUにはフォートナイトのパフォーマンスモードと極めて相性が良い「Ryzen 7 9800X3D」を選びましょう。
接続するゲーミングモニターはフルHDを推奨
FPSゲームを高いフレームレートでプレイしたいなら、フルHDのゲーミングモニターがおすすめです。
アクションやRPGなら4K、ウルトラワイドなどの高解像度のモニターを使えば没入感が高まり、ゲームの世界をより楽しめます。
一方で、対人戦が主体となるFPSゲームの場合は解像度よりも、高いフレームレートを維持するほうが重要です。
例えば、4K解像度はフルHDと比べて4倍もの画素数があるため、GPUに強い負荷がかかり、フレームレートが上がりづらくなります。
フルHDならフレームレートを稼ぎやすく、VALORANTのような軽いゲームであれば300fps以上を出すことも可能です。
また、フルHDのゲーミングモニターはラインナップが豊富なので、安価に入手できるというメリットもあります。
FPSゲームにおいては、画質よりもフレームレートの維持を重視したほうが快適なので、ゲーミングモニターはフルHDがおすすめです。
144fps出せるゲーミングPCのおすすめ
ドスパラ GALLERIA RM5C-R46T
144fps以上を安定して出せる!ほとんどのゲームが快適なおすすめのモデル
おすすめ度:4.5
CPU | Core i5-14400F |
---|---|
グラボ | RTX 4060 Ti |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB |
HDD | – – – |
電源 | 650W |
- 144fps以上を安定して出せる
- フルHDならほとんどのゲームが快適
- コスパに優れた定番構成
- 特になし
144fps以上でFPSゲームを遊びたいなら「RM5C-R46T」を選ぶのがおすすめです。
CPUに「Core i5-14400F」、GPUには「RTX 4060 Ti」を搭載しており、ほとんどのFPSゲームを144fps以上の高いフレームレートでプレイすることができます。
フルHD環境であればFPSゲーム以外も快適に遊ぶことができる、価格と性能のバランスもいいミドルスペックの定番モデルです。
スペックで迷ったら本モデルを選んでおけば大丈夫ですが、ストレージとメモリについては控えめなのでカスタマイズでアップグレードすることをおすすめします。
ドスパラ GALLERIA RM5C-R46
- 144fpsを狙える
- フルHD環境なら十分なゲーム性能
- 翌日出荷対応
- 高画質でゲームをプレイしたい人
安くてコスパのいいゲーミングPCが欲しいなら、GPUに「RTX 4060」を搭載したモデルを選びましょう。
「Core i5-14400F」と組み合わせたモデルなら、フルHD・低画質の環境で144fps以上を狙うことができます。
重量級タイトルでは設定の調整が必要になりますが、RTX 4060以下になるとPS5よりも性能が劣るモデルがでてくるので、144fps以上を出したいなら本モデルを基準にしましょう。
予算に余裕があるなら2枚目のSSDを追加したり、メモリを増量すればより快適になります。
パソコン工房 レベルシータ ILeDEs-M17M-A144F-SSSXB
VRAMを16GB搭載したパソコン工房の最新ミドルスペックモデルC
おすすめ度:3.5
CPU | Core i5-14400F |
---|---|
グラボ | RTX 5060 Ti 16GB |
メモリ | 16GB |
SSD | 500GB |
HDD | – – – |
電源 | 650W |
- 最新のRTX 5060 Ti 16GBを搭載
- フルHDならほとんどのゲームが快適
- LEDのカラーバリエーションが豊富
- 重いゲームをプレイしない人
発売されたばかりの最新ミドルスペックGPU「RTX 5060 Ti」を採用したパソコン工房のゲーミングPC。
前世代のRTX 4060 Tiを上回る性能を持っており、コスパのいい「Core i5-14400F」と組み合わせているので、フルHD環境であれば144fps以上でFPSゲームを快適にプレイできます。
また、本モデルに採用されているRTX 5060 TiはVRAMを16GB搭載しているのもポイント。
FPSゲーム以外に、VRAM使用量が大きいタイトルにも対応することができるので、あわせてメモリも32GBにカスタマイズするのがおすすめです。
240fps出せるゲーミングPCのおすすめ
ドスパラ GALLERIA RM7C-R57
- 最新のRTX 5070を搭載
- Apexなら240fps以上を狙える
- WQHD以上でもゲームが快適
- ミドルタワーモデルが欲しい人
240fpsでFPSゲームをプレイしたいなら、「RM7C-R57」がおすすめ。
CPUにIntelの第14世代「Core i7-14700F」、GPUには最新のミドルハイモデル「RTX 5070」を採用しており、Apex Legendsなら240fps以上を出せる性能があります。
ただ、スペックに対してメモリが控えめなので、よりフレームレートを安定させるためにも32GBにカスタマイズするのがおすすめです。
WQHDでも高いフレームレートを出せる性能があるので、FPSゲーム以外のタイトルを高画質でプレイすることもできます。
パソコン工房 レベルインフィニティ ILeDEs-R776-A147F-UKSXB
標準でメモリが32GB!パソコン工房のハイスペックゲーミングPC
おすすめ度:4.5
CPU | Core i7-14700F |
---|---|
グラボ | RTX 5070 Ti |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB |
HDD | – – – |
電源 | 850W |
- RTX 5070 Ti搭載モデル
- WQHDでも240fpsを狙える高性能
- ハイスペックモデルではコスパがいい
- 最新のCPUが欲しい人
ハイスペックGPU「RTX 5070 Ti」を採用したパソコン工房のミドルタワーモデル。
RTX 5070 Tiは16GBのVRAMを搭載しており、WQHDはもちろん4Kで重量級タイトルをプレイすることもできる性能があります。
フルHD環境では240fps以上を狙える性能ながら、CPUは一世代前の「Core i7-14700F」を採用しているため、ハイスペックモデルの中では安いのがポイント。
重量級タイトルを高画質で遊んだり、FPSゲームを高いフレームレートでプレイしたりすることもできるコスパのいいゲーミングPCです。
マウスコンピューター G TUNE FG-A7A7X
メモリとストレージが大容量!AMD構成の240fps以上を出せるフルタワーモデル
おすすめ度:4
CPU | Ryzen 7 9700X |
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グラボ | Radeon RX 9070 XT |
メモリ | 32GB |
SSD | 2TB |
HDD | – – – |
電源 | 850W |
- メモリとストレージが大容量
- 拡張性の高いフルタワーモデル
- 通常保証が3年
- フルタワーを置くスペースがない人
- 価格が安いモデルが欲しい人
CPUとGPUにAMDのモデルを採用したマウスコンピューターのフルタワーモデル。
省電力性能が高い「Ryzen 7 9700X」と評判の良い最新GPU「RX 9070 XT」を組み合わせており、フルHDはもちろんWQHDでも240fpsを狙える性能があります。
メモリとストレージが標準で大容量なのもポイント。2TBのSSDを標準搭載しているため、カスタマイズしなくても余裕が持てます。
また、マウスコンピューターの新型フルタワーケースは左サイドパネルが強化ガラス仕様になっているので、見た目にこだわりたい方にもおすすめです。
360fps出せるゲーミングPCのおすすめ
ドスパラ GALLERIA XA7R-R57T 9800X3D搭載
FPSゲームに強いCPUを採用!最新のRTX 5070 Tiを搭載したハイスペックモデル
おすすめ度:4.5
CPU | Ryzen 7 9800X3D |
---|---|
グラボ | RTX 5070 Ti |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
SSD | 1TB NVMe |
HDD | – – – |
電源 | 850W |
- ゲーム特化のRyzenを採用
- フルHDなら300fps以上を出せる
- WQHD以上で快適にゲームが遊べる
- 予算が35万円以下の人
フルHDで300fps以上を維持したいという場合は「Ryzen 7 9800X3D」を採用したハイスペックモデルがおすすめ。
Ryzenの3Dモデルは内部メモリであるL3キャッシュを増量しており、ゲームに非常に強いCPUです。
特にフルHD・低画質環境との相性がよく、フォートナイトのパフォーマンスモードではフレームレートが跳ね上がり、360fpsを簡単に超えます。
また、GPUには「RTX 5070 Ti」を採用しているのでApex Legendsなら、WQHDでも上限の300fpsを狙うことが可能。
スペックに対してメモリ容量は16GBと控えめなので、カスタマイズで32GBに増やすのもおすすめです。
ベースドスパラ GALLERIA ZA7R-R58 9800X3D搭載
- 最強クラスのゲーム特化CPUを採用
- 最新のRTX 5080を搭載
- マルチフレーム生成に対応
- 予算が限られている人
一般ゲーマー向けとしては最強クラスと言っていいパーツ構成のハイエンドゲーミングPC。
CPUはゲーム最強クラスの「Ryzen 7 9800X3D」、GPUには最新ハイエンドの「RTX 5080」を組み合わせており、フルHD環境なら余裕で300fps以上を出せる性能です。
WQHDでも高いフレームレートを出せ、FPSゲーム以外の重量級タイトルを高画質でプレイすることもできます。
予算に余裕があればフルHD・300Hz以上のゲーミングモニターと、4Kの高解像度モニターを併用して、プレイするゲームによって使い分けることも可能です。
ゲームをプレイするだけではなく、配信などもできる非常に高性能なゲーミングPCになっています。
パソコン工房 レベルインフィニティ ILeDEs-R7B6-LR99Z-XK1XB
現行では最強モデル!RTX 5090搭載のハイエンドゲーミングPC
おすすめ度:4.5
CPU | Ryzen 9 9950X3D |
---|---|
グラボ | RTX 5090 |
メモリ | 64GB |
SSD | 2TB |
HDD | – – – |
電源 | 1200W |
- 現行最強のCPUとGPUを搭載
- メモリとストレージが大容量
- ゲームもクリエイティブ作業も快適
- FPSゲームをプレイできればいい人
妥協のない最強のゲーミングPCが欲しい方向けのハイエンドモデルです。
CPUは「Ryzen 9 9950X3D」、GPUには「RTX 5090」を組み合わせており、フルHDどころかFPSゲームであれば4Kでも高いフレームレートを出せる性能があります。
また、Ryzen 9 9950X3Dはゲーム性能が強化されているだけではなく、16コア32スレッドとマルチスレッド性能も高いので、クリエイティブ用途に使えるのもポイント。
FPSゲームをプレイするだけではオーバースペックなので、配信や仕事などほかの用途にもゲーミングPCを使いたい方向けの最強モデルです。
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