マイクラは2011年に発売されたサンドボックスゲームの代表作であり、世界で最も売れたゲーム。
SwitchやPS4などのコンシューマー機でも発売されていますが、快適にプレイするならPC版がおすすめです。
しかし、マイクラは何を目的にしてプレイするかで必要なスペックが変わります。マイクラは軽いゲームですが、MODを導入するならばゲーミングPCが必要です。
本記事ではマイクラに影MODを導入しても快適なゲーミングPCや、カジュアルに楽しむための安いノートパソコンなどを紹介していきます。
マイクラのJava版と統合版の違いとは?選ぶなら何版がいい?
マイクラにはJava版と統合版(BE版)があり、仕様にいくつか違いがあります。
項目 | Java版 | Bedrock版(統合版) |
---|---|---|
クロスプレイ | ||
MODの導入 | ||
スキンの作成 | ||
サーバーを持つ | ||
実績(トロフィー) | ||
レイトレーシング |
ほかにも違いはありますが、MODを導入できるかどうかが一番大きいです。
厳密には統合版にもMODに近いアドオンはあります。公式の認可を受けているため、安全性が高いのがメリットです。
ただ、MODとワールドデータを組み合わせた世界テンプレートとしての配布が主になっているので、自由にカスタマイズするのは難しくなっています。
また、統合版のマイクラは自動更新されるため、バージョンアップでMODが上手く機能しなくなる可能性も。
SwitchやPS4とのクロスプレイをしたい方は統合版。マイクラを深くやりこみたい方は、カスタマイズの自由度が高いJava版をプレイするのがおすすめです。
マイクラPC版の推奨スペックと必要な容量
公式から発表されているマイクラの推奨スペックは以下の通りです。
マイクラはバニラ(MODなし)だと軽く、最小スペックはあまり参考にならないため省略しています。
パーツ | Java版の推奨スペック | Bedrock版(統合版)の推奨スペック |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5-4690 3.5 GHz AMD A10-7800 APU 3.5 GHz Apple M1 | Intel Core i7-6500U AMD A8-6600K |
グラボ | OpenGL 4.45対応 NVIDIA GeForce 700シリーズ AMD Radeon RX 200シリーズ(統合チップセットを除く) | NVIDIA GeForce 940M AMD Radeon HD 8570D |
メモリ容量 | 4GB RAM | 8GB RAM |
OS | 64ビットのWindows10以上 または、macOS 10.14.5 Mojave 以上 | Windows 10 バージョン 19041.0 以降 |
推奨スペックであっても、マイクラはゲーミングPCなら簡単に要件を満たせるほど軽いです。
例えば、Java版の推奨スペックに記載されているGeForce 700シリーズは2013年に発売された10年前のグラボ。
ハイクラスのGTX 780でも、現在のエントリークラスであるGTX 3050 6GBよりも性能が低いです。マイクラをバニラで遊ぶだけなら、安いゲーミングPCでも快適にプレイできます。
ただし、マイクラは描画距離の設定や建造物の増加など、こだわってやりこむほどに重くなるゲームです。
特にJava版のマイクラはMODを入れるとゲーミングPCにかかる負荷も高くなるため、公式の推奨スペックは参考までにとどめましょう。
マイクラPC版で要求されるスペックは影MODなどを入れるかどうかで変わる
MODを入れないバニラで遊ぶために必要なスペック
CPU | GPU | メモリ容量 |
---|---|---|
Ryzen 5 4500 | GeForce RTX 3050 6GB | 16GB |
Ryzen 5 4500とRTX 3050 6GBの組み合わせはドスパラやパソコン工房などが販売している、低価格ゲーミングPCの定番構成です。
マイクラのPC版は非常に軽いのでMODを入れないバニラや統合版であれば、エントリークラスのゲーミングPCでも快適にプレイできます。
場合によってはCPUの内蔵グラフィックスでもプレイできますが、マイクラはやりこむほどに重くなるのでGPUを搭載したゲーミングPCを用意しましょう。
ただ、エントリークラスの構成は価格が安い反面、ゲーミングPCとしての性能は低めなので、ほかのゲームもプレイする予定ならミドルスペック以上を選ぶのがおすすめです。
影MODや工業MODを入れるために必要なスペック
CPU | GPU | メモリ容量 |
---|---|---|
Core i5-14400F Ryzen 5 7500F以上 | GeForce RTX 4060 Radeon RX 7700 XT以上 | 16GB以上 |
マイクラで影MODや工業MODを入れるなら、ミドルスペックのゲーミングPCを用意しましょう。
影MODはグラフィックが美しくなる代わりにGPUへの負荷が高くなり、工業MODはCPUの処理が重くなります。
コスパがいいのはCore i5-14400FとRTX 4060の組み合わせ。フルHD向けゲーミングPCの定番構成で、ミドルスペックの入口となっているバランスのいいモデルです。
メモリについては16GBでも大丈夫ですが、余裕をもちたいなら32GBにカスタマイズしましょう。
描画距離を広くしたりレイトレーシングをONにするために必要なスペック
CPU | GPU | メモリ容量 |
---|---|---|
Core i7-14700F Ryzen 7 7700 | GeForce RTX 5060 Ti GeForce RTX 5070以上 | 32GB |
マイクラで描画距離を広げたり、レイトレーシングに対応した統合版の「Minecraft with RTX」をプレイしたいならRTX 5060 Ti以上のGPUを搭載したゲーミングPCを選ぶのが無難です。
マイクラに限りませんが描画距離は広げるほどゲーミングPCへの負担が増します。レイトレーシングもリアルな映像美を楽しめるものの、やはり高負荷です。
マイクラでレイトレーシングを楽しむならコスパ重視ではRTX 5060 Ti、より快適に使うならRTX 5070以上を搭載したゲーミングPCを選びましょう。
なお、レイトレーシングはRadeonでも使用できますが、GeForceのほうが一歩先をいっているので、RTXシリーズを選ぶのが無難です。
サーバーを立てるために必要なスペック
CPU | GPU | メモリ容量 |
---|---|---|
Core i5-14400など (高クロックのCPU) | サーバー限定なら不要 | 64GB以上 (多いほど良い) |
ゲーミングPCを使ってマイクラのサーバーを立てる場合については、メモリの容量を重視しましょう。
マイクラのサーバーは参加人数はもちろん、MODありか、バニラかによって必要なメモリ容量が変動します。
マイクラはバニラであれば非常に軽いため16GBでも大丈夫ですが、MODありのサーバーも考えるならメモリ容量は多ければ多いほどいいので、64GB以上も視野に入れましょう。
サーバー用途に限定するならGPUは必要ありません。CPUについては高クロックで6コア以上が目安となります。
ただ、自分のPCでマイクラのサーバーを立てると電気代や安全管理の手間もかかるので、レンタルサーバーを使うのも選択肢の一つです。
PC版マイクラ向けのゲーミングPCおすすめ|デスクトップ
パソコン工房 レベルシータ ILeDEi-M1P5-AR45-LASXB
バニラでマイクラを遊ぶならコレ!パソコン工房の安いエントリー向けゲーミングPC
おすすめ度:3.5
CPUメーカー | AMD |
---|---|
CPU | Ryzen 5 4500 |
グラフィックチップ | RTX 3050 6GB |
メモリ容量 | 16GB(8GB×2) |
SSD容量 | 500GB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 650W |
- ゲーミングPCでも最安価クラス
- バニラのマイクラなら快適にプレイできる
- LEDのカラーバリエーションが豊富
- 影MODを使いたい人
マイクラにMODを入れずバニラでプレイする予定なら、エントリークラスのゲーミングPCでも十分です。
おすすめはパソコン工房のレベルシータ。「Ryzen 5 4500」と「RTX 3050 6GB」を組み合わせたエントリークラスの定番構成でも、安定して価格が安いモデルです。
安価なシリーズながらケースを白と黒から選べ、LEDのカラーバリエーションも豊富なので見た目を楽しむこともできます。
重量級のタイトルとの相性はよくありませんが、マイクラをバニラでプレイするだけならおすすめの安いゲーミングPCです。
ドスパラ GALLERIA RM5C-R46
マイクラでMODも使うならコレ!フルHD向け定番構成のコスパモデル
おすすめ度:4
CPUメーカー | Intel |
---|---|
CPU | Core i5-14400F |
グラボ | RTX 4060 |
メモリ容量 | 16GB(8GB×2) |
SSD容量 | 500GB NVMe |
HDD容量 | – – – |
電源 | 650W |
- コスパのいい定番構成
- マイクラならMODも使える
- フルHD環境なら十分な性能
- VRAMに余裕が欲しい人
マイクラにMODを入れたい、ほかのゲームも遊んでみたいという方にはガレリアの「RM5C-R46」がおすすめです。
CPUに「Core i5-14400F」とGPUには「RTX 4060」を組み合わせたコスパのいい定番構成で、フルHD環境であれば設定を調整すれば十分なゲーム性能があります。
マイクラなら重めのMODを入れてもプレイすることが可能。メモリやストレージは標準的な容量なので、カスタマイズで増量しましょう。
マイクラをコスパよくプレイしたい方におすすめのゲーミングPCです。
ドスパラ GALLERIA XA7C-R57
マイクラ以外のゲームも快適!RTX 5070を搭載した高性能ゲーミングPC
4.5
CPUメーカー | Intel |
---|---|
CPU | Core i7 14700F |
グラボ | RTX 5070 |
メモリ容量 | 32GB(16GB×2) |
SSD容量 | 1TB |
HDD容量 | – – – |
電源 | 850W |
- 最新のRTX 5070を搭載
- Minecraft with RTXをプレイ可能
- WQHDでもゲームが快適
- 予算が25万円以下の人
マイクラでレイトレーシングを体験してみたい方におすすめのハイスペックモデル。
GPUに最新の「RTX 5070」を標準搭載しており、WQHDでもゲームをプレイでき、マイクラであればMOD、レイトレーシングなどを使っても快適な性能があります。
CPUは一世代前の「Core i7-14700F」なので、RTX 5070搭載モデルでは比較的安いのもポイントです。
メモリも32GBを標準搭載しているので、カスタマイズはほとんど不要ですが、SSDを追加してデュアルストレージ構成にすればより快適になります。
PC版マイクラ向けのゲーミングPCおすすめ|ノート
ドスパラ GALLERIA RL7C-R35-5N
ノートで安くマイクラをプレイするならコレ!普段使いもできるエントリークラスモデル
おすすめ度:3
CPUメーカー | Intel |
---|---|
CPU | Core i7-13620H |
グラボ | RTX 3050 |
メモリ容量 | 16GB(8GB×2) |
SSD容量 | 500GB NVMe |
バッテリー | 5.7時間(アイドル時) |
重量 | 約2.1kg |
サイズ | 幅360×奥行き245×高さ24mm |
- ゲーミングノートPCとしては非常に安い
- 165Hzの高速リフレッシュレート
- シンプルなデザイン
- マイクラでMODを使いたい人
マイクラをプレイできる安いゲーミングノートPCが欲しいならドスパラの「RL7C-R35-5N」がおすすめ。
「Core i7-13620H」とノート版の「RTX 3050」を組み合わせたエントリー向けの構成で、ゲーミングノートPCの中では非常に安価なモデルです。
設定を調整すればFPSゲームなら120fps以上も狙え、マイクラならバニラであれば快適にプレイすることができます。
また、本モデルをはじめガレリアはマイクラが同梱されているモデルが多いので、届いてすぐプレイできるのもポイントです。
ドスパラ GALLERIA RL7C-R46-5N
ノートでもMODを使える|RTX 4060を搭載したミドルスペックゲーミングノートPC
4
CPUメーカー | Intel |
---|---|
CPU | Core i7-13620H |
グラボ | RTX 4060 |
メモリ容量 | 16GB(8GB×2) |
SSD容量 | 500GB NVMe |
バッテリー | 7.4時間(アイドル時) |
重量 | 約2.3kg |
サイズ | 幅360×奥行き245×高さ20mm(前)、28mm(後) |
- RTX 4060を搭載
- コスパがよく、カスタマイズもできる
- マイクラが同梱される
- 高解像度でゲームをプレイしたい人
マイクラをMOD入りでプレイしたいならGPUに「RTX 4060」以上を搭載したゲーミングノートPCを選びましょう。
ノート版のGPUはデスクトップ版よりも性能がやや劣りますが、もともと省電力なRTX 4060ならハイスペックモデルほどの差はでません。
「RL7C-R46-5N」なら165Hzの高速リフレッシュレートディスプレイを活かせる性能があり、マイクラならMODを入れてプレイすることも可能。
ノートPCは後からメモリやストレージを増やすのがデスクトップよりやや難しいので、購入時にカスタマイズするのもおすすめです。
ドスパラ GALLERIA UL9C-R59-8A
現行最強クラスのノートPC!デスクトップ並の性能がある最新ハイエンドモデル
おすすめ度:4.5
CPUメーカー | Intel |
---|---|
CPU | Core Ultra 9 275HX |
グラボ | RTX 5090 |
メモリ容量 | 64GB(32GB×2) |
SSD容量 | 2TB NVMe |
バッテリー | 7.4時間(アイドル時) |
重量 | 約4.0kg |
サイズ | 幅405×奥行き323×高さ37mm |
- RTX 5090を搭載した最新モデル
- 240Hzに対応した高性能ディスプレイ
- 2.5GbのLANポートを備える
- マイクラだけプレイする人
- コスパを重視したい人
マイクラ以外のゲームやほかの作業にも使えるゲーミングノートPCが欲しい方におすすめのモデル。
CPUに「Core Ultra 9 275HX」、GPUにはノート版の「RTX 5090」を採用した現行で最強クラスのハイエンドゲーミングノートPCです。
ノート版のRTX 5090は、デスクトップ版のRTX 5070よりやや高い性能があるため、マイクラであればレイトレーシングを入れてのプレイも視野に入ります。
メモリは64GB、SSDも2TBと標準で大容量。ディスプレイは240Hzの超高速リフレッシュレートに対応しているのもポイントです。
マイクラをプレイするだけではオーバースペックなので、ほかの重量級ゲームも快適に遊べるゲーミングノートPCが欲しい方向けのモデルになっています。
MacでPC版マイクラは遊べる?
MacでプレイできるPC版マイクラはJava版のみです。マイクラの推奨スペックにもあるとおり、統合版はMacに対応していません。
MacにはGeForceやRadeonのようなGPUは搭載されていませんが、推奨スペックに記載されているApple M1ならマイクラをプレイできます。
ただし、影MODを使うとフレームレートが大きく下がるため、Macでマイクラを遊ぶならバニラのままが無難です。
発熱によるフレームレートの低下もありえるので、マイクラをやりこみたい場合はゲーミングPCを使いましょう。
マイクラPC版でおすすめなMOD
Minecraft Forge(前提MOD)
Minecraft ForgeはマイクラにMODを導入するために必要なシステム。前提MODとも呼ばれます。
マイクラに限りませんが、MODは非公式の改造データです。制作者が違うため、競合による不具合を起こす可能性があります。
Minecraft ForgeはMODの干渉を防いだり、導入や制作を補助するシステム。多くのMODはMinecraft Forgeがないと機能しないので、最初に導入するのがおすすめです。
注意点として、Minecraft Forgeには「Latest(最新版)」と「Recommended(安定版)」の2種類があります。
最新版はバグが発生する可能性もあるので、安定版を選ぶのが無難です。
OptiFine(軽量化MOD)
OptiFineはマイクラの動作を軽量化する定番のMODです。Minecraft Forgeがなくとも機能します。
OptiFineは描画距離などの設定をより細かく行えるようになり、環境によってはパフォーマンスが改善され、フレームレートが大きく伸びるMODです。
また、OptiFineは影MODを導入するための前提MODでもあるので、Java版のマイクラを遊ぶなら入れておいて損はありません。
ただし、導入する際はマイクラとバージョンを合わせましょう。
BSL Shaders(影MOD)
BSL Shadersは動作が軽くて人気の影MODです。
影MODは水や影の表現が美しくなる、ブロックの質感が上がるなど、描画が向上する代わりに負荷が大きくなってフレームレートが低下してしまうのがデメリット。
BSL Shadersは影MODのなかでも比較的軽く、フルHD環境ならGTX 1660 SUPERでもマイクラを快適にプレイできます。
また、雲のオンオフなどオプションのカスタマイズ性も高いので、好みにあった設定に調整できるのもメリットです。
ただし、導入にはOptiFineが必要になるので注意しましょう。
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