ゲーミングPCは買い時を間違えると、数万円単位で損してしまう場合があるため、いつ買うべきか見定めることが非常に重要になります。
ゲーミングPCを安く購入できる”買い時”は、シーズンやBTOメーカーごとにさまざま。そのため、1年分の情報を集めるのは少々面倒です。
本記事では、ゲーミングPCが買い時な時期をカレンダーでまとめているほか、今が買い時なのか、買い時が悪いのかについての違いも解説。ぜひ参考にしてみてください。
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そもそもゲーミングPCは何年で買い替え?
ゲーミングPCの買い替え時期は、基本的に購入から3年が経過したタイミングですが、ほかにも以下のような時期があります。
- 購入から3年以上が経過している
- ゲームがカクつく/映像がブレる
- 電源がつかなくなる
もちろん、状態が良くゲームも快適にできる場合は買い替える必要はありません。
なお、3年以上というのはゲーミングPCの寿命というのもありますが、グラボなどのパーツを刷新するタイミングが3年、長くて5年だからというのもあります。
常に最新のスペックを求めるなら、上記の期間を買い替え時期として把握しておきましょう。
2024年11月版|各メーカーのゲーミングPC価格推移表
2024年11月版の各メーカーのゲーミングPC価格推移表です。
月1で更新していくので、気になる方はブックマークして値下がりしたタイミングで購入するのがおすすめです。
なお、前月と比較して値下がりした価格は青色で、値上がりした価格は赤色で表示します。
型番 | メーカー | 2024年10月の価格 | 2024年11月の価格 | CPU | GPU | メモリ | SSD | HDD |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
RM5C-R35 | ドスパラ | 139,980円(税込) | 153,980円(税込) | Core i5-14400F | RTX 3050(6GB) | 16GB | 500GB | |
RM5C-R46T | ドスパラ | 178,979円(税込) | 192,980円(税込) | Core i5-14400F | RTX 4060 Ti | 16GB | 500GB | |
XA7C-R48S | ドスパラ | 415,980円(税込) | Core i7-14700F | RTX 4080SUPER | 32GB | 1TB | ||
PG-I5G60 | マウスコンピューター | 219,800円(税込) | 189,800円(税込) | Core i5-14400F | RTX 4060 | 16GB | 1TB | |
DG-I5G6T | マウスコンピューター | 239,800円(税込) | 239,800円(税込) | Core i5-14400F | RTX 4060 Ti | 16GB | 500GB | |
FZ-I9G90 | マウスコンピューター | 709,800円(税込) | 739,800円(税込) | Core Ultra 9 285K | RTX 4090 | 64GB | 2TB | |
ILeDEi-M17M-A144F-LA1XB-BK | パソコン工房 | 153,700円(税込) | 153,700円(税込) | Core i5-14400F | RTX 3050(6GB) | 16GB | 500GB | |
ILeDEi-M77M-A144F-SL4XB | パソコン工房 | 184,800円(税込) | 184,800円(税込) | Core i5-14400F | RTX 4060 Ti | 16GB | 1TB | |
ILeDEs-R67A-L149-VTSXR | パソコン工房 | 616,800円(税込) | Core i9-14900 | RTX 4080 SUPER | 32GB | 1TB |
ゲーミングPCの買い時が分かる2024年版各メーカーのセールカレンダー
ゲーミングPCがどのタイミングでセール対象になるか、カレンダーで分かりやすくまとめました。
なお、実際に安くなっているゲーミングPCを知りたい方は、全メーカーのセールをまとめた記事を参考にしてみてください。
時期 | 開催頻度 | 内容の傾向 |
---|---|---|
1月 | 新年セール←大幅値下げ! | |
2月 | メーカー独自のセール | |
3月 | 新生活応援セール | |
4月 | 新生活応援セール | |
5月 | GWセール | |
6月 | メーカー独自のセール | |
7月 | 夏休みセール←大幅値下げ! | |
8月 | 夏休みセール←大幅値下げ! | |
9月 | メーカー独自のセール | |
10月 | オータムセール | |
11月 | ブラックフライデーセール | |
12月 | ウィンターセール |
ゲーミングPCを買う時期が悪い人と今が買い時な人は?
ゲーミングPCを買う時期が悪い人は下記のようなパターンが考えられます。
- ゲーミングPCを所有していて、まだまだ問題なく稼働する人
- 最新のCPUやグラボなどを搭載しているゲーミングPCが購入したい人
ゲーミングPCを既に持っていて、遊んでいるゲームを不満なくプレイできているなら積極的に買い替えなくても問題はありません。
最新のCPUやグラボを搭載したゲーミングPCが欲しい場合は、情報を集めてパーツが発売するタイミングに合わせる必要があります。
一方で、ゲーミングPCの買い時が今だという人として挙げられるのは、とにかくセールで安く購入したい人です。
ゲーミングPCメーカーはそれぞれセールを開催しています。年末年始などのセール時期を確認しておけば、安くゲーミングPCを購入することが可能です。
パソコンが値上がりしている理由
2022年下半期までは、物流の停滞や半導体不足によってパーツ等が高騰し、結果としてゲーミングPC本体の価格も高くなるといった状況になっていました。
ここからは、2024年11月現在、ゲーミングPCが値上がりしている原因について解説していきます
ゲーム性能の高いパーツを使用しているため
ゲーミングPCの大きな特徴である処理速度の速さやグラフィック性能の高さを実現するには、性能の高いCPUやグラボで構成しなければなりません。
CPUやグラボは高性能になるほど、それに見合った電源ユニットやメモリ、ストレージが必要です。
パーツ性能と価格は比例しており、ハイクラスのPCパーツで構成されたゲーミングPCはより高額になります。
パーツ不足や円安の影響
半導体不足は徐々に解消してきているといわれていますが、一部のパーツは品薄が未だに続いており、価格が高止まりしているものも少なくありません。
また、急激な円安や原油高騰の影響を受け、海外製を中心としたパーツが値上がり傾向にあるのも理由として挙げられます。
生成AIの拡大による需要増加
chatGPTや画像生成AIをはじめとする生成AI技術が多くの業種で用いられることで、高性能なパーツの需要が急増しているのも原因の1つです。
需要の拡大とパーツの価格が高くなるのに引っ張られて、PC全体の平均価格も上昇傾向にあります。
ハイエンドグラボは輸出規制も影響している
2023年11月頃からハイエンドグラボ「RTX 4090」の価格が高騰しています。
RTX 4090の価格高騰は、アメリカが中国に対してグラボの輸出規制を行ったのが原因の一つです。
日本国内にも影響が及び、RTX 4090は品薄になってしまったため大きく値上がりしました。
2024年11月現在もRTX 4090は在庫が安定せず、いまだ高値安定しているのが現状です。
グラボの値下がり時期や買い時を教えて
グラボの値下がり時期は、新作のグラボが発表される時期です。グラボの新作が発表されると、前世代モデルの価格が安くなるため、結果としてそれらを搭載していたゲーミングPCも安くなります。
2024年1月にはRTX 40シリーズに「RTX 4070 SUPER」、「RTX 4070 Ti SUPER」、「RTX 4080 SUPER」が追加されました。
置き換え対象のRTX 4070 TiとRTX 4080は徐々に値上がっていますが、発売から約1年が経ったRTX 4060などのミドルスペックモデルは前世代との価格差が少なくなってきています。
とはいえ、グラボの高値傾向はまだまだ止まっていません。
新モデルの値下がり時期に関しては、少なくとも発売から2~3ヶ月以上待ったタイミングです。発売直後は価格が高くなるため、いち早く手に入れたい方以外は購入を避けましょう。
なお、グラボの値下がり時期について詳しく解説した記事もあるので、気になる方はチェックしてみてください。
ゲーミングPCの買い時でよくある質問
PCパーツの値上がりやパソコンの高騰はいつまで続く?
急速な需要増加や半導体不足、新型グラボの発表などで高止まりしていたPCパーツやゲーミングPCですが、2024年11月現在、価格は比較的落ち着いてきています。
しかし、原油高騰や円安などの影響を受け、ショップによっては海外製のPCパーツが値上がりしているところも。価格推移を注意深くチェックしておくことをおすすめします。
現行のハイエンドモデルが生産終了、新型への移行期間に入るという情報もあるので、これからも価格推移を注意深くチェックしておくことをおすすめします。
モニターなどの周辺機器の寿命はどのくらい?
ゲーミングモニターなどの周辺機器の寿命は、一般的な使い方をしていれば約5年ほどといわれています。
画面がボケたように感じたりちらつきが気になりだしたら買い替え時です。基本的にはゲーミングPCを買い替えるタイミングでモニターなどの周辺機器も交換すると考えましょう。
動作する間に買い替えて、古いゲーミングモニターはパソコン工房などの買い取りサービスに出すのも手です。
ゲーミングPCは何年使えるか?
ゲーミングPCはスペックによって使える年数が異なってきますが、一般的にはロースペックとミドルスペックでは約3年、ハイスペックで約5年とされています。
ただし、PCパーツを増設や拡張すればゲーミングPCの使用年数は変わるため、カスタマイズも視野に入れて考えましょう。
ゲーミングPCの寿命については、こちらの記事でも詳しく解説しています。興味がある方はチェックしてみてください。
Windows10はいつまで使えるか?
OSの寿命は、一般的に約10年ほどと言われています。
Windows 10のサポートも2025年10月14日に終了することが明らかになっており、以後のサポートは行われません。
また、2023年4月27日にマイクロソフトの公式ブログで、Windows 10は現在のバージョンである22H2が最終バージョンになることが発表されました。
現在発売されているゲーミングPCのほとんどはWindows 11が搭載されており、マイクロソフト側もWindows 10からの移行を推奨しています。
新しいゲーミングPCに買い替えるなら、Windows 11を採用したモデルを選ぶのがおすすめです。
ゲーミングPCを自作するには時期が悪い?
新世代のCPUやグラボが発売されましたが、最新パーツでゲーミングPCを一から自作するには時期が悪いです。
CPUが前世代より値上がっていることもありますが、マザーボードの価格が高騰しているため、手が出しづらくなっています。
ただ、現在はDDR4メモリ、AMDのRyzen 5000シリーズなどが値下がっているので、旧世代のパーツならコスパよくゲーミングPCを自作することは可能です。
なお、旧世代のパーツで組む場合は、マザーボードの規格が古くなるため将来性はないというデメリットがあるので注意しましょう。
基本的にはBTOメーカーのゲーミングPCを買ったほうがコスパがよく、保証もあるので、作るのが楽しいなど理由がなければ自作はおすすめしません。
ゲーミングデバイスが安くなるのはいつ?
マウスやヘッドホンなどのゲーミングデバイスが安くなる時期は、ゲーミングPCとほぼ同じです。
Amazonのサイバーマンデーや楽天スーパーセールなどでも、ゲーミングデバイスのタイムセールが行われます。メーカーのセールとあわせてチェックするのがおすすめです。
ゲーミングPCが高いのはなぜ?
ゲーミングPCの価格が高いのは、性能の高いCPUやグラボを搭載しているからです。
複雑な作業やあざやかなグラフィック再現において高い能力を発揮するので、複数の作業を同時に進めてもストレスを感じることがありません。
ゲームだけでなく動画編集や3Dモデリングなどにも向いているのも特徴です。
グラボやCPUの寿命はどのくらい?
グラボやCPUの寿命はそれぞれ異なります。グラボは一般的に3~5年程度、CPUは初期不良を除けば壊れづらいパーツです。
ただし、グラボやCPUの使用状況や負荷によって寿命は異なり、使用率が100%に近い状態が続けば劣化も早まります。
グラボやCPUをギリギリで酷使するよりは、ハイスペックなパーツを使って性能に余裕を持たせたほうが負荷が軽くなり、寿命も長くなりやすいです。
性能的な寿命も含めて、長くゲーミングPCを使いたい場合は、ハイスペックなグラボとCPUを選びましょう。
ゲーミングPCを使うと電気代はどのくらいかかる?
ゲーミングPCを1日10時間使用した場合、1ヶ月あたりの電気代の目安はミドルクラスのゲーミングPCで約5,000円程度、ハイクラスのゲーミングPCで約6,000円程度です。
ただ、実際にはゲーミングPCの消費電力と1kWhあたりの電気代によって違いがでます。
ゲーミングPCを使ったときの電気代については、下記の記事でも取り上げているので参考にしてみてください。
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