タルコフやモンハンをはじめとして、年々PCの要求スペックが上がってきているため、ゲーミングPCの買い替えを検討しているゲーマーの方、いらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方にぴったりな、ドスパラより販売されているハイスペックゲーミングPC「GALLERIA XDR7A-97XT-GD Ryzen 7 9800X3D」を、今回だらめもゲーミングが実機レビュー。
実際にゲームをプレイし、各タイトルのfpsを調査しているほか、他モデルとの比較、デザインなどを写真付きで解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
GALLERIA XDR7A-97XT-GD Ryzen 7 9800X3D搭載モデルのスペック

| CPU | Ryzen 7 9800X3D |
|---|---|
| GPU | Radeon RX 9070 XT 16GB |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB SSD |
| 電源 | 1000W |
| LAN | 2.5Gb対応 |
| サイズ(実測値) | 約幅218×奥行488×高さ500mm |
| 良いところ | 注意すべきところ |
|---|---|
| ジャンルやタイトル問わず快適にプレイできるゲーム性能 メモリ容量が大きく配信・動画編集もこなせる 標準で1TBのSSDを搭載 シンプルながらインテリア性のあるおしゃれなデザイン | Wi-Fi/Bluetoothは標準では非対応 |
CPU、GPUともにAMDのパーツを採用した「XDR7A-97XT-GD」。
次の見出しで詳細を記載していますが、軽めのゲームであれば300fps以上を余裕で狙えるスペックがあるため、性能にこだわりたいという方に向いています。
メモリも標準で32GBと十分な容量を備えており、配信・動画編集などクリエイティブな用途でも活躍。
一般的な用途では特にカスタマイズする必要性がないほど高性能ですが、ストレージに関してはメインのSSDを2TB、別ストレージとして2もしくは4TBのHDDを追加するのがおすすめです。
SSDとHDDを両方搭載しておくことで、ロード時間などを早めたいゲームはSSDに、画像や動画など容量を食うファイルはHDDに、といった使い方ができます。
昨今のゲームは容量が大きいものも少なくないので、ストレージはできるかぎり余裕をもたせておきましょう。
昨今、AI需要によりメモリの高騰が続いています(2025年9月時点から3倍ほど値上がりしている状況)。
しばらく続く予想なので、安くゲーミングPCを手に入れたい場合は早めの購入をおすすめします。
また、今後AIを使う、もしくはより快適さを求める場合は、メモリも合わせて64GB以上にカスタマイズすることを検討してみてください。
Ryzen CPUおよびRadeon GPUのメリットとは?

Ryzen CPUは同クラスのIntel CPUより価格が安いことが多く、多コアで配信やブラウザを開きながらのプレイが快適なのが魅力。
Radeonも同様に性能に対して価格が安いケースが多く、非常にコスパに優れています。
「Intel CPUだからできる、Ryzen CPUだからできない」のような差もほぼないので、さまざまなアプリを多用する方でも安心。
なお、現在ドスパラはRyzen CPUを搭載したモデルを幅広く揃えています。
安いモデルだと、執筆時点ではありますが15万円台で購入できるため、予算をできる限り抑えつつ、性能も重視したい方はドスパラ公式ページをチェックしてみてください。
GALLERIA XDR7A-97XT-GD Ryzen 7 9800X3D搭載モデルで実際にゲームをプレイした際のfps
『XDR7A-97XT-GD』を実際に使用して、5タイトルのフレームレートを画質設定ごとに計測しました。
ドスパラは製品ページで参考fpsを算出しているので、その数値と比較する形で掲載しています。
なお、ゲーミングPCの使用状況やプレイ状況に応じてフレームレートは上下するため、より高い、もしくはより低い数値が出る可能性があります。
Apex Legends

| 画質設定 | 実測値(平均) | 公称値 |
|---|---|---|
| 低 | 300fps | 300fps |
| 中 | 300fps | 300fps |
| 高 | 300fps | 300fps |
根強い人気のあるFPSゲーム『Apex Legends』。
そこまで重たいゲームではありませんが、240fps以上を狙うのであればある程度の性能が必要になってきます。
実際にプレイした結果、最高画質設定でも300fps貼り付きを記録しました。
マップやシーンによって若干変動が見られるシーンもありましたが、ほぼ固定。ブレがなく、非常に快適に遊べます。
なお、ドスパラ公式ページには低画質設定の公称値はありませんが、中画質でApexの上限フレームレートである300fpsを記載しているため、実質的数値として記載しています。
VALORANT

| 画質設定 | 実測値(平均) | 公称値 |
|---|---|---|
| 低 | 872fps | – – – |
| 中 | 844fps | 815fps |
| 高 | 802fps | 695fps |
非常に軽量なFPSゲーム『VALORANT』。
基本的にBTOメーカーから販売されているゲーミングPCであれば、初心者向けモデルでも比較的240~300fps以上が出やすいタイトルです。
ただ、Apexよりもフレームレートの安定性が重視されるゲームなので、スペックが高いに越したことはないです。
検証結果は、低画質設定で872fpsとかなりの高フレームレートを記録。300Hz以上のゲーミングモニターの性能を余すことなく発揮させられます。
FF14

| 画質設定 | 実測値(平均) | 公称値 |
|---|---|---|
| 標準品質(デスクトップPC) | 386fps | – – – |
| 高品質(デスクトップPC) | 272fps | – – – |
| 最高品質 | 244fps | – – – |
今なおプレイヤーが増加している大人気MMORPG『FF14』。
こちらは公称値が無いため実測値のみの掲載になります。
結果は、もっとも軽い標準品質設定で386fps。場所にもよりますが、400fpsを超えることもあり、本タイトルも問題なくプレイが可能です。
最高品質でもフレームレートはそこまで落ち込むことが無かったものの、エフェクトやプレイヤーが多い場所では処理の関係でここまで高フレームレートは出ないので注意。
ただ、そのようなシーンでもカクつきや重すぎて遊べないということはほぼ確実に無いぐらいのスペックです。
モンスターハンター:ワイルズ

| 画質設定 | 実測値(平均) | 公称値 |
|---|---|---|
| 低 | 139fps | – – – |
| 高 | 123fps | 115fps |
| ウルトラ | 103fps | 105fps |
シリーズ最新作の『モンスターハンター:ワイルズ』。
要求スペックが非常に高く、モデルによってはまともに遊べないこともある本タイトルですが、検証の結果100fps超えを記録しました。
ただ、森林マップ(画像は砂漠)はかなり重たく、ウルトラだと80fps以下になるシーンも普通にありました。
とはいえ、プレイしている最中カクついたことは一度も無く、終始滑らかな映像で楽しめました。
ちなみに低と中では若干の変化しかなく、体感もほぼ「中」にしても低と同じぐらいの快適さでした。
Arena Breakout:Infinite

| 画質設定 | 実測値(平均) | 公称値 |
|---|---|---|
| パフォーマンス | 240fps | – – – |
| バランス | 240fps | – – – |
| 最大 | 240fps | – – – |
初心者向けタルコフとも言われる「Arena Breakout:Infinite」。
画質設定を下げれば低スペPCでも遊べるものの、グラフィックにこだわろうとすると性能が要求されます。
今回の検証では、最高画質設定でも上限である240fpsをキープするという結果に。
途中ゲーム内で雨が降ったものの、変わらず240fpsを維持しており非常に快適に遊ぶことができました。
GALLERIA XDR7A-97XT-GD Ryzen 7 9800X3D搭載モデルと他モデルの比較
| モデル | XPR7A-R56T16G-GD | XDR7A-97XT-GD | XMR9A-R59-GD |
| 価格 | 254,980円(税込) | 419,980円(税込) | 789,980(税込) |
| CPU | Ryzen 7 7700 | Ryzen 7 9800X3D | Ryzen 9 9900X3D |
| GPU | GeForce RTX 5060 Ti 16GB | Radeon RX 9070 XT 16GB | GeForce RTX 5090 32GB |
| メモリ | 16GB | 32GB | 32GB |
| ストレージ | 1TB | 1TB SSD | 2TB |
| 公式ページ | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ほとんどのゲームを快適にプレイできるスペックがある『XDR7A-97XT-GD』ですが、一般的なモデルと比較すると高価格帯であることは否定できません。
そのため、本モデルは性能を重視する、予算に余裕がある方に向いています。
性能はやや控えめにはなりますが、ゲームをプレイするなら十分な性能を備えており、かつ予算も抑えたい場合は、XPR7A-R56T16G-GDがおすすめ。
ApexやVALORANTであれば余裕を持って、モンハンであっても画質設定を中~にすることで快適にゲームを遊ぶことができます。
徹底的に性能を追求したい場合は、NVIDIAの最上位GPU「RTX 5090」を搭載したXMR9A-R59-GDがぴったり。
2PC配信できるほど部屋のスペースがない、クリエイティブな仕事をしたいなど、ゲーム以外でもオールラウンドで活躍するモデルです。
GALLERIA XDR7A-97XT-GD Ryzen 7 9800X3D搭載モデルのデザイン
ここからはXDR7A-97XT-GDのデザインを写真付きで解説していきます。
まずは正面と背面から。
本モデルは装飾が控えめで非常にシンプルなデザインなのが特徴。マットな質感で高級感があります。


旧モデルからデザインが激変したガレリアのゲーミングPCですが、アクセスしやすいよう斜めに設けられたインターフェースは健在。
Type-AだけでなくType-Cも搭載しているので、さまざまなデバイスを楽に接続できます。

背面には、誤ってマザーボード側のHDMIとモニターを接続してしまわないよう、使用不可シールが貼られています。
グラボではなくマザボと繋げてしまうミスは、初めてゲーミングPCを購入した方がやりやすいミス。fpsがでなくなってしまうので、こうして未然に防いでくれるのはありがたい配慮です。

グラボ側の端子はHDMIが1つ、DisplayPortが3つ。
モニターと接続する際は、こちらの端子にケーブルを挿しましょう。

サイドパネルはこのようなデザイン。
一面ガラスではないですが、内部がしっかり見えるので、後に掲載するLEDが好みの方も安心です。


白いグラボを搭載しており、外観だけでなく内観もおしゃれなのが高ポイント。

さらに、グラボの重みで接続端子がたわんでしまわないよう、標準でステーが搭載されています。

水冷CPUクーラーのヘッド部分は鏡面。LED無しでもほかパーツとマッチしています。

内部のファンは、背面・天面・前面にそれぞれ搭載。
しっかりと冷却してくれるので、重たいゲームを長時間プレイしても熱がこもりにくく、パフォーマンス低下を防げます。
ただ、ファンの音はやや大きめなので、デスクの上に置きたい方は注意が必要。
デスク下に置けば問題なくVCできるぐらいの音です。



LEDをつけるとこのような形に。
前面部分と内部のパーツがライトアップされます。


部屋の電気を付けた状態は下記のとおり。
近くに置いても特に気にならないぐらいの光量です。

天面、底面に搭載されたダストフィルターは、工具無しで簡単に脱着が可能。
ゲーミングPCのメンテナンスは、モデルによってはかなり大変なので、手間がかからず掃除ができるのは非常に大きいメリットです。
取り外してからティッシュなどでホコリを取り、サッと戻すだけできれいな状態を維持できます。
内部の掃除も、サイドパネルが簡単に取り外せるので、初心者の方でも安心。


GALLERIA XDR7A-97XT-GD Ryzen 7 9800X3D搭載モデルの総評

今回はドスパラの「GALLERIA XDR7A-97XT-GD Ryzen 7 9800X3D搭載モデル」を実機レビューしました。
フルHDはもちろん、4Kでのゲームプレイも可能なスペックを持つ本モデル。AMD構成を採用しているためコスパもよく、性能を求めるゲーマーにはお買い得のモデルといえます。
スペックは十分ですが、徹底的に突き詰めるなら、LANを2.5Gbから10Gbに変更するのがおすすめ。
通信環境を揃える必要はありますが、オンラインでのプレイはもちろん、ゲームのダウンロードも爆速で非常に快適になります。
なお、価格がネックだという方でも、最大48ヶ月無料で分割払い(月々8,800円)ができるため、月々の出費を抑えたい場合は検討してみてください。





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