普段使いしやすいサイズ感のゲーミングノートPCは、出張や帰省の機会が多い方に人気があります。
一方で、デスクトップと比べて寿命が短いといった声もあり、実際どうなの?と疑問を持つ人も少なくないはずです。
実際、私自身もゲーミングノートPCを使っていて不便だと感じるところは多々あります。
そこで本記事では、実際の使用者側である私の意見も交えつつ、ゲーミングノートPCはやめとけ・おすすめしないと言われる理由を解説していきます。
どうしてもほしい方向けに、ゴミと言われないレベルのモデルを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
【実際どうなの?】ゲーミングノートPCはやめとけと言われる理由

ゲーミングノートPCはコスパが悪い
ゲーミングノートPCのコスパのデメリットとしてよくあげられるのがコスパの悪さです。
ただ、実際私が各BTOメーカーおよびAmazon等のオンライン市場を調査してみたところ、2025年現在ではゲーミングノートPCのコスパは少しずつ改善されてきています。
例えば、第14世代Core i9とRTX 4090を搭載したほぼ同じ構成で比較すると、時期によってはデスクトップのゲーミングPCよりもゲーミングノートPCのほうが価格は安くなるケースもでてきました。


また、ゲーミングデスクトップPCの場合は360Hzのゲーミングモニターなどのゲーミングデバイスを追加で購入する予算も必要です。
かかった総額を考えるとゲーミングノートPCのほうが安く抑えられることもあります。
ただし、ゲーミングノートPCのCPUやGPUは型番の名前がほとんど同じでも、デスクトップ版と比べて性能で劣るのがデメリットです。
ノート版のRTX 4090 Laptopは、デスクトップのRTX 4070 SUPERと近い性能。
高いお金をかけてもゲームを部屋で楽しむだけなら、ゲーミングデスクトップPCに比べてゲーミングノートPCのコスパは悪くなります。
RTX 4060クラスの省電力なGPUなら差は少ないですが、電力を大きく消費するハイスペックモデルになるほど性能差が開きやすいです。
また、CPU性能や冷却性、拡張性などでもゲーミングデスクトップPCに届かないため、同価格帯であってもゲーミングノートPCの性能が劣るのは大きなデメリットと言えます。
ゲーミングノートPCは寿命が短くて壊れやすい

冷却性・排熱性に劣る
ゲーミングノートPCは狭い筐体にパーツを組み込んでいるため、冷却性・排熱性に劣ります。
高負荷をかけ続ければゲーミングノートPCの内部に熱がこもり、十分な性能を発揮できません。実際に使ってみると分かりますが、ゲーム中は排気口から結構な熱を感じられるほどの排熱風が出てきます。
また、ゲーミングノートPCは持ち運びも視野に入れているため、採用できる冷却ファンのサイズにも限りがあります。
熱がこもりすぎれば故障の原因にもなるので、ゲーミングデスクトップPCより冷却性・排熱性が劣るのは大きなデメリットの1つです。
掃除がしにくく熱がこもる
持ち運べることがゲーミングノートPCのメリットですが、そのために全体的なサイズがコンパクトになるため掃除がしにくいといえます。
ホコリやゴミなどが溜まってしまうと、もともと低い冷却性・排熱性がさらに悪くなる原因にも。
ゲーミングPCは定期的に掃除をする必要がありますが、推奨される掃除頻度はゲーミングデスクトップPCよりも多くなります。
私はデスクトップタイプのゲーミングPCもゲーミングノートPCも両方持っていますが、しっかり掃除するとなると確実にゲーミングノートPCのほうが面倒と言えます。
ゲーミングノートPCは長時間使えない

ゲーミングノートPCは持ち運んで外出先などでも使用が可能ですが、基本的には充電ケーブルなどで繋いでいない状態でのバッテリーは、6〜7時間程度しか連続稼働できません。
外出先でも充電ケーブルで接続できるなら問題ありませんが、充電状態を気にせずにゲームをプレイしていると突然バッテリーがなくなることもあるため注意してください。
ゲーミングノートPCを使用中、バッテリーが切れてゲームデータの保存ができなくなる可能性もあります。
また、アイドル状態と高負荷時ではバッテリーの使用時間も変わるので外出先でもゲームをする予定なら、ゲーミングノートPCの連続駆動時間を必ずチェックしましょう。
私の経験では、充電しているつもりで充電できてなく、ゲーム中に落ちてしまうといったことがありました。
ゲーミングノートPCはほぼカスタマイズできない

ゲーミングノートPCは、基本的にカスタマイズを視野に入れて設計されていません。パーツが故障すればゲーミングノートPC自体を買い替える必要があります。
メモリやSSDの増設といったパーツ交換によるアップグレードも、初心者にとっては難しい作業です。
一方で、ゲーミングデスクトップPCはカスタマイズに対応していることが多く、購入後も自分でパーツを増設したり、交換したりすれば簡単にアップグレードできます。
ゲーミングノートPCとデスクトップPCのメリット・デメリットを比較
タイプ/メリデメ | メリット | デメリット |
---|---|---|
ゲーミングノートPC |
| |
デスクトップPC |
|
|
ゲーミングノートPCのメリット
ゲーミングノートPCのメリットは、軽量かつコンパクトなモデルであれば持ち運びできるという点にあります。
また、モノによっては机の上に置けないぐらいの大きさがあるデスクトップタイプに対し、ゲーミングノートPCは比較的小型。一人暮らし用の部屋にも向いています。
内部にバッテリーを有しているので、突然停電してもすぐにシャットダウンしないのも魅力の1つ。
外でもゲームをしたい、作業中断リスクが少ないモデルがほしい人におすすめです。
ゲーミングノートPCのデメリット
基本的に、ゲーミングノートPCのパーツは省電力設計のため、デスクトップPCに採用されるパーツよりも性能が低いといったデメリットがあります。
ゲーミングノートPCはキーボードやディスプレイなどが搭載されている分、価格が高いのも悪いポイント。性能やコスパを重視する方には向いていません。
また、狭い筐体にファンが搭載されているため、静音性もデスクトップPCより劣る傾向にあります。
ゲーミングノートPCが抱える矛盾とは?
ゲーミングノートPCは持ち運びやすい
高性能モデルは重いため普段使いも厳しい
先述のとおり、ゲーミングノートPCは持ち運びやすいのがメリット。
しかし、重いモデルでは持ち運んでの普段使いも難しく、バッテリーの観点から考えても充電ケーブルなども一緒に持ち運ぶ必要があります。
つまり、ゲーミングノートPCに加えて充電ケーブルやマウスなどの周辺機器も持ち運ばなければならず、総重量で考えるとさらに重くなる可能性が高いです。
約2.0kg以下のモデルであれば、軽いといえる部類に入るため、購入の際は重量も必ずチェックしておきましょう。
ゲーミングノートPCは小型
サイズが大きいモデルもある
サイズが大きいゲーミングノートPCは専用のケースを用意しなければならないなど、持ち運びにも不便な点が少なくありません。
15.6インチを越えるサイズのゲーミングノートPCだと、一般的なビジネスバッグやリュックにも収納しづらくなるため、かなりかさばることになります。
携帯性を考えるならば、15.6インチ以下のモデルにするのがおすすめです。
ゲーミングノートPCを買うべき人は?
ゲーミングノートPCはサイズが大きいモデルもありますが、基本的にはゲーミングデスクトップPCよりもコンパクトなので、置き場所に融通が利くのは間違いありません。
ゲーミングデスクトップPCは一度設置すると、場所を移動させるにも労力が必要になります。
そのため、自宅でオンラインゲームなどをしたいけれどゲーミングデスクトップPCを置く場所がない、出張や帰省の機会が多く、外出中でも快適にゲームをしたいといった方はゲーミングノートPCを買うべきです。
ゲーミングノートPCがほしい人向けの厳選モデル
ここからはゲーミングノートPCがほしい人向けに、普段使いしやすいモデルを紹介していきます。
なお、2025年最新のゲーミングノートPCおすすめモデルをまとめているので、気になる方はあわせてどうぞ。
1位 ドスパラ GALLERIA RL7C-R35-5N
- ゲーミングノートPCとしては安価
- 低画質設定なら100fps以上を狙える
- シンプルで普段使いしやすい筐体
- 最新構成のゲーミングノートPCが欲しい人
「RL7C-R35-5N」は、Intelの第13世代CPU「Core i7-13620H」を搭載したドスパラのエントリー向けゲーミングノートPCです。
GPUには「RTX 3050」を採用しており、Apex LegendsのフルHD・低画質設定ならシーンにもよりますが140fpsを狙える性能があります。
ゲーミングノートPCとしては安いのもポイント。
ストレージやメモリのカスタマイズもできるので、SSDを1TBにアップグレードするのもおすすめです。
安価ながらディスプレイは144Hzのリフレッシュレートに対応しているので、カジュアルにゲームを楽しみたい方やサブPCが欲しい方に適したゲーミングノートPCになっています。
タイプ | ノートPC | OS | Windows 11 Home |
画面サイズ / 解像度 | 15.6インチ / フルHD(1920×1080) | リフレッシュレート | 165Hz |
Bluetooth / 無線通信 | Bluetooth 5.3 / Wi-Fi 6 | 有線LAN | 1.0Gb |
バッテリー連続駆動時間 | 3.8時間 | サイズ | 約360×244×24mm |
重量 | 約2.1kg | 保証期間 | 1年 |
2位 ドスパラ GALLERIA RL7C-R45-5N
- 平均144fpsを狙える
- 144Hzに対応したディスプレイ
- 有線LANポートを備えている
- 高画質設定でゲームをプレイしたい人
Intelの第13世代CPU「Core i7-13620H」と「RTX 4050」を搭載したガレリアのゲーミングノートPC。
144Hzの高速リフレッシュレートに対応しており、フォートナイトのフルHD・低設定なら十分にディスプレイ性能を活かすことができます。
また、高速通信規格のWi-Fi 6Eだけではなく、有線LANポートを備えているのもポイント。
SSDやメモリのカスタマイズもできるので、用途に応じてアップグレードすることも可能です。
デザインもシンプルなので、普段使いできるゲーミングノートPCが欲しい方にもおすすめのモデルになっています。
タイプ | ノートPC | OS | Windows 11 Home |
画面サイズ / 解像度 | 15.6インチ / フルHD(1920×1080) | リフレッシュレート | 165Hz |
Bluetooth / 無線通信 | Bluetooth 5.3 / Wi-Fi 6 | 有線LAN | 1.0Gb |
バッテリー連続駆動時間 | 4.5時間 | サイズ | 約360×244×24mm |
重量 | 約2.3kg | 保証期間 | 1年 |
デスクトップPCがほしい人向けの厳選モデル
1位 ドスパラ GALLERIA RM5C-R46T
- 価格と性能のバランスがいい
- フルHDなら高画質でプレイも可能
- 翌日出荷対応
- 4K解像度でゲームをしたい人
Intelの第14世代CPU「Core i5-14400F」を搭載したコスパに優れたガレリアのゲーミングPC。
グラボには「RTX 4060 Ti」が採用されており、Apex Legendsの低画質設定なら200fps以上の高いフレームレートでプレイできます。
パルワールドのような重めのタイトルでもフルHDなら快適にプレイ可能です。
軽めのゲームならWQHDでのプレイも視野にはいります。
また、RTX 4060 Tiは消費電力(TGP)は160Wと省電力なので、発熱も控えめなので扱いやすくなっているのもポイントです。
多くのゲーマーが使用しているフルHD環境に適した性能を持っており、初心者から上級者まで幅広くおすすめできるゲーミングPCになっています。
タイプ | デスクトップPC | OS | Windows 11 Home |
Bluetooth / 無線通信 | 非搭載 / 無線LAN子機 無し | 有線LAN | 2.5Gb |
サイズ | 220×440×425mm | 重量 | 約14Kg |
保証期間 | 1年 |
2位 ドスパラ GALLERIA RM5C-R46
- 初心者向けのコスパモデル
- フルHD・低画質なら十分なゲーム性能
- 翌日出荷対応
- 特になし
RM5C-R46は、フルHD向けの「RTX 4060」を搭載したガレリアのコスパモデルです。
IntelのCPU「Core i5-14400F」と組み合わせており、フォートナイトのフルHD・パフォーマンスモードなら240fps以上でプレイできる性能があります。
ミニタワーモデルながら14cmの大型ケースファンを標準装備しているのもポイント。
ファンのサイズが大きいと回転速度を落としても風量を確保しやすくなります。
フルHD・低画質設定ならほとんどのゲームをプレイできるので、ゲーミングデスクトップPCの入門機としてコスパのいいモデルです。
タイプ | デスクトップPC | OS | Windows 11 Home |
Bluetooth / 無線通信 | 非搭載 / 無線LAN子機 無し | 有線LAN | 2.5Gb |
サイズ | 220×440×425mm | 重量 | 約14Kg |
保証期間 | 1年 |
ゲーミングノートPCはやめとけと言われる理由でよくある質問
ゲーミングノートは何年で壊れますか?
ゲーミングノートPCの寿命は、使い方や使用環境にもよりますが、およそ2~3年程度です。
普通に使っていれば5年程度使えるケースも多いですが、常に最新のパーツを採用したモデルがほしいという場合は、やはり3年程度で買い替えるのがベストと言えます。
詳しくはゲーミングPCの寿命について解説している記事があるので、あわせてどうぞ。

ゲーミングノートPCの使い道は?
ゲーミングノートPCはゲーム以外でもさまざまな使い道があり、性能が高ければ動画編集や3Dモデリングなどにも使えます。
外に持ち運びができるというメリットを活かし、カフェなどで仕事をする人もいるので、スペック次第で多種多様な使い道があるのがゲーミングノートPCです。
ゲーミングノートPCの連続使用時間は?
ゲーミングノートPCの連続使用時間は一般的に約7~8時間、最大で10時間程度です。持ち運びを前提としたモデルはさらに長く、約12時間使える場合もあります。
ただ、高画質のゲームをプレイするなど負荷の高い作業を続けると、バッテリーの連続使用時間が短くなるので注意してください。
バッテリー連続使用時間はゲーミングノートPCの重要なポイントなので、購入の際は必ずチェックしましょう。
ゲーミングノートPCとは?
ゲーミングノートPCとは、オンラインゲームなどをプレイするのに適した高性能なパーツを備えているノートパソコンのこと。
さまざまなゲーミングPCメーカーが開発・販売していることもあり、高リフレッシュレート対応モデルやタッチパネル対応モデルなど、さまざまな種類があります。
一方で、下記アンケートからも分かるとおり、ゲーミングデスクトップPCと比べるとメリットよりもデメリットが大きいため、選ばれることはほとんどありません。
🖥ゲーミングPCはデスク派?ノート派?💻
— G-Tune【公式】 (@GTune_chan) January 27, 2022
ゲーミングPC、同じ予算だとして皆さんはどちらを選びますか?
あ、買った後の持ち帰り方などは考えずに直感で!💡⚡️#ゲーミングPC #GTune#GTuneで考え中🤔
ゲーミングノートPCを買って後悔するケースとは?
ゲーミングノートPCを買って後悔するケースとして考えられるのは、ゲーミングデスクトップPCとの性能差についてです。
ゲーミングノートPCのCPUやGPUは同ランク帯のデスクトップ版より性能が低く、サイズが小さいので拡張性や冷却性も劣ります。
高負荷が続くと熱を持ちやすくなるため、ゲーム性能を発揮しづらくなるのも後悔する理由の1つです。
省スペースで持ち運びができ、場所を選ばずに使えるのがゲーミングノートPCのメリットなので、自分はパソコンをどう使いたいか考えてから購入しましょう。
部屋にスペースがあり、ゲームや動画編集などを快適に行いたい場合はゲーミングデスクトップPCのほうがおすすめです。
ゲーミングノートPCの電気代は1ヶ月いくら?
ゲーミングノートPCを1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代は、エントリークラスで607.5円(0.15kWh×27円×5時間×30日)、ミドルスペックで729円(0.18kWh×27円×5時間×30日)、ハイスペックで972円(0.24kWh×27円×5時間×30日)です。
ゲーミングノートPCの性能が高いほど付属するACアダプターの消費電力が上がります。
ガレリアのゲーミングノートPCを参考にすると、エントリークラスは150W、ミドルスペックなら180W、ハイスペックで240W程度です。
1時間あたりの消費電力はkWhと表記されるため、150Wなら0.15kWhになります。
よって、1kWhの電気代を27円と仮定して、ゲーミングノートPCで5時間ゲームを遊んだ場合の1ヶ月分の消費電力が冒頭のとおり、下記になるわけです。
ただし、ACアダプターの消費電力から算出したものなので、あくまで目安となります。
また、ゲーミングノートPCはゲーミングデスクトップPCより消費電力が低いです。電気代はゲーミングノートPCのほうが安くなります。
ゲーミングPCの電気代については、こちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

ゲーミングノートPCがダメな理由は何ですか?
ゲーミングノートPCがダメな理由は、コスパが悪い・寿命が短くて壊れやすい・長時間使えない・ほぼカスタマイズできないといったものがあります。
ゲーミングPCのノートPCのデメリットは?
ゲーミングPCのノートPCのデメリットは、デスクトップPCに採用されるパーツよりも性能が低い、コスパが悪い、静音性もデスクトップPCより劣るといったものがあります。
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